【感想・ネタバレ】思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒントのレビュー

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Posted by ブクログ

一般教養の経済学や、経済学部の学生に「経済学の考え方」について学んでもらうのに最適。とは言いつつ・・・「合理性」についての考え方や、情報の見方について、幸福についての考え方など、身近なところに経済学的な考え方があることもわかって私も勉強させていただきました。

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2016年06月16日

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「自由な発想」はもういらない、という帯が挑発的だけど、中身は極めて全うな統計学及び経済学の考え方の解説書。論理学、相関関係、最適化などを社会や経済の問題を考える上でいかに用いるかをわかりやすく解説しており、安直なバッシングや大衆批判に走らないための心構えを身につけるためにも大いに役立つであろう。

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2012年12月15日

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感想
経済学で得られる知識。そんなものはほとんど無い。常識や知恵を検討し言語化・定式化する。その枠組みで思考する人が少ない。だからこそ有効。

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2022年11月02日

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経済に近い問題の解決のために使う技術を一つづつ紹介する本
いろんなポイントが述べられているからこれらを意識しておくと良い。
ひとつひとつは簡単で知ってることだけど、いざ使おうとすると抜けが出ててそこが弱点になることが多いから、こういう本で体系的に身に着けておきたい。

ゼロからの発想は、基本が十二分に身についてからで良い。
物事を多面的に考えるためにまず、一面だけを観察して個別的に判断する

否定できない主張は意味がない。
権限が強い管理職:オープンシステム、権限が弱い管理職:クローズドシステム
演繹法:正しさを保証→情報の整理、帰納法:新しい発見の可能性→志向の前提探索
必要条件を重ねて、十分条件に近づける

現実に存在するものには何らかの合理性がある。誰が何の目的でその行為をするか考える
効率努力、関係努力。
集団内での上手な目標達成のコツは、自分と他者が同じ状況を喜ばしく思うようにすること。
自分以外は競争していて、自分は競争をしないというのが経済学が導く最高の環境
自分の能力が高く評価され、熾烈な競争に巻き込まれないようなポジションを探す
他人も努力するので、「努力が必ず報われる社会」は制約の外にある不可能な目標。

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2019年04月21日

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久し振りに読み応えのある本に当たりました。
経済学での考え方を日常でも使ってみましょう、ということで、言っていることは当たり前なのですが、今まで知らなかった経済用語がたくさんあって、まだまだ勉強不足だなぁと痛感させられました。
特に目から鱗という内容があったわけではないのですが、要所要所で『なるほど!』と思わせる部分があったので、手元に置いておいて読み返したいと思う一冊です。
ラジオで著者のことを知ったのですが、その話し方や考え方が柔軟で多角的だったので、本書を読むのを楽しみにしていましたが、期待を裏切らない内容でした。僕の評価はA+にします。

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2018年05月01日

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思考の型とは?

→問題を絞り込み、仮説発見のためにデータを観察し、問題を処理可能なレベルまで分割単純化し、作業仮説を立て、データを用いて仮説を検証し、総合的な結論を導く
必要条件に比べて十分条件はより絞り込まれたもの
データ観察は、相関関係を重ねることで因果関係に迫る営み
自分以外の価値観を認め、自分だけが賢いという思い込みから抜け出す

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2015年12月25日

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筆者がまとめている問題解決の方法を、さらに単純化してまとめると、こうなりそうだ。

・問いを確認可能なレベルにまで分割する。
・問題に関係ありそうなデータを観察して作業仮説を作る。
・データで検証する
・総合してまとめる

問いの分割に、またMECEが出てきた。
MECEは、前やってみたけれど、実際にはそう簡単にはできない。正しくできているか心もとない。
ほかの本では、真面目に「もれなく、ダブりなく」を説かれるので、とてもハードルが高いのだ。
ここでは、少し現実的に、二つのティップスが提示されていて、ヒントになった。
それは、「性別、年齢など明らかなもの」で階層を作ること。次に、「AとA以外のもの」でざっくり作って、「A以外」に大事なものが含まれていなければよい、とすること。

自己の思考をチェックするには、「論証の再現可能性」と「反証可能性」が大事。
データ分析には、「一般均衡」(分析対象とその他が影響しあっている)と、「特殊均衡」(両者が切れている)というどちらのモデルで考えるべきなのかという見極めが必要なようだ。
因果と相関の話はほかの本でも読んだことがある。
ここではトレンド(時間の経過で変化すること)を排除しないと、誤った関係に理解しうるという話が自分には新しかった。
この間読んだ理系の卒論の書き方の本で、時間の影響を消去する必要が書かれていたが、それを思い出させる話だった。

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2015年06月13日

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「思考の「型」を身につけよう」飯田泰之
経済学。特になし。

学生時代まで通じて、経済学とはずっと疎遠だったのですが、社会人になって資格試験勉強をして、その面白さを知りました。
経済学って、まずは実学よりも、社会の事物がどうやって効果的に「収まる」のかの考え方を学ぶのだな、と。
数理学・物理学出身の経済学者が多いという話もとてもよくうなずける気がします。

本書はその経済学の考え方を噛み砕いて語っている一冊。
実はNHKラジオで分かりやすく経済の話をする人がいるなあ、著作読んでみたいなあと思ってたら、ちょうど家に転がってました。
よくある経済学ムックのように、身近な出来事に経済学を当てはめるというメソッドではないので、むしろわかりやすい。
僕自身なんとなく感じていた、例えば「80%から95%の出来に上げることの大変さ」とか「最大値よりも極大値を見つける方がコスパがいい」とか「とりあえず自分の出来る範囲のことだけ考える」とか、そういった物事の考え方を分かりやすく書いてくれていました。
論理的思考は好きなんだけど数学が苦手で文転したんだよなあ、なんて人にはとっつきやすいのではないでしょうか。(4)

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@全体として、[経済学]に関する本
@[社会科学的な事物の捉え方]について、[経済学の思考法を使って]詳しく述べている
@[構成] §1.(思考の基本型)問題を分割する、データ化する、仮説でモデリングする。反証可能な論理型を構築する。§2.(1章の具体的な手法)MECE、均衡分析、オープン/クローズドシステム、演繹・帰納法、因果関係、必要十分条件、トレンド §3.(その他の経済学思考法1)合理性と境界条件内での最適化、局所最適と全体最適、コストパフォーマンス、割引率、危険愛好、サンクコストなど。§4.(その他の経済学思考法2)機会費用と比較優位、双曲割引、限界効用逓減の法則 §5.(外部がある経済)交換、競争、貿易について

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2014年09月11日

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(自分にとっては)新書の割に内容が濃くて、一読で理解したつもりになるのはもったいない本だと思った。
この考え方を使うためには、まず一つMECEあたりをふと思い出すくらいになることくらいから始めようかな〜

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2013年12月07日

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個人的な勝手要約!

思考のアプローチは「近い選択肢を集中的に調べ、MECEで分割,パートに分け,相互関係を考える」➤「間違いを消し込んでゆく過程でベターな結論を選ぶ」

「因果関係あれば相関あり,相関あっても因果不明」,「観察から得られるのは相関だけ」,「データ収集は、成功率のみならず失敗率も」,「前提正しい保証はない、だから確認する」に注意!

競争は利益をすり減らす,だから十分な実力を持ち競争の少ないところで戦う,競争的な仕事は人に任せる

問題の整理が進めば助言も得られる
価値観のすれ違いこそチャンス、自分だけが賢いという思い込みから脱し、人を認め、自発性を高めれば、互いを向上させ・・・ 自分と他者が同じ状況を喜ばしく思うようになれば目標達成に近づく

幸福感の高い人からは幸福感の影響を受ける

* この書籍で紹介された思考は、思考のアプローチのみならず、態度や姿勢も触れられている。

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2013年12月20日

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統計分析を実務で扱うためには、統計学の最低限の知識があるだけでは不十分で、統計的な「思考プロセス」が必要である。
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この本で紹介されている思考プロセスは、
・問題を絞り込む
・データを観察して仮説を立てる
・問題を処理可能なレベルまで落とし込む
・作業仮説を立てる
・データによって仮説を検証する
・結論を導く
という6ステップ。
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前提としている主張として、大学は各分野の思考の型を学ぶためにある、というのはとても納得感がある。一つの思考フレームを持っていれば応用が利くしアレンジも出来る。
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2013年10月30日

Posted by ブクログ

本書でいう思考の「型」とは、経済学の分析モデルのこと。経済学のモデルを使用することで、日常での様々なシーンにおける判断の基準をつくることが本書の目的だ。ただ、面白かったのは、モデルの適応に至る前の「考える」ということの作法であり、実際そこに多くのページを割いている。学問の基本的な作法を身につけている人には、必要ない箇所かもしれないが、改めて学ぶ機会がないところだと思う。何事もひとつの理論への深い理解が、その他の事象への理論適応につながる。経済学モデルの適応も、より深く、体系的に知りたい。

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2013年09月28日

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思考方法やデータの取り扱い方などを平易に伝えようと試みた本です。大学生といわず、中高校生でも読める人は充分読める内容となっています。

本書の中で特に重要だな、と思ったところは主観価値説関連のところ。

人間と人間の間におこる問題を取り扱う場合、
個人個人の主観や感情や価値観といったところも含めて思考することが重要と言える。本書で述べられている経済学的思考においても、

『経済学における合理性とは「主観的な幸せを最大化すること」を意味しているのです。(P.106)』

といった具合に取り扱われていて、好感が持てた。

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2013年08月25日

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自分以外の人の価値観を認めること
・すべての自発的な取引がお互いの厚生を向上させることに気づくこと・価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがあることに気づくこと・そして自分だけが賢いという思い込みから抜け出すこと

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2013年06月23日

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ネタバレ

 「物事を多方面から観察し、総合的に判断する」ための具体的な方法論は「物事の一面だけを観察し、個別的に判断をする」ことから始まる。問題を把握可能なレベルにまで落とさないと人は「考え始める」ことができない。絞り込みによって初めて意味のある思考が可能になる。
 中小企業向けのコンサルタントの方にお話しを伺うと、相談に来る経営者(クライアント)の問題意識が整理されていないために、どこから手をつけてよいのかわからない案件は少なくないとのことです。
 その会社が直面している状況を一番よく理解しているのは当事者自身です。有用な助言を得るためには、自分自身の中でもある程度問題が整理されている必要があるのです。

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2013年02月16日

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経済学をベースに、思考するためのフレームワークを教える本。やはり経済学を勉強していないのと新書では薄いのもあり、まだまだ鍛錬が必要だと感じた。

① 「大学はその専門分野の『思考方法』を学ぶためにある」(p6)

 大学こそ浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実で最も役立つとして、専門分野からその思考方法を学ぶことの意義を語っている。
 経営学だけでなく、そのバックグラウンドとなる「心理学」、「社会学」、「経済学」もしっかりと学んで、自分の身になるようにしたい。

②「不確かな情報に騙されない」(p88)

 ”相関関係と因果関係は無関係である。”これがわかっていなければ、多くの情報に惑わされることとなる。例えば、2つの事象は「トレンド(時間さえ経てば伸びること)」がお互いに共通していれば、勝手に上昇するが、そこから他の因果を導いてしまうことがよくある。トレンドを除いて考えるなど、疑うことが大切である。

③ 「社会全体を幸福にする思考の型」(第5章)

 自分自身の考え方の基礎を形づくるために、学問はある。目先の事象ばかりに捉われず、きっちり背景の型も学んでいきたい。
 
最後に参考になったのを少し。

・取引の2面性(p193)
⇔誰かの需要は、誰かの供給があって成立
⇔売上が伸びることは他の製品の売上を喰う
裏にあるものを考える

・ベルトラン競争(p199)
⇔値引きの余地がある分だけ価格は下がっていく
⇔企業はできるだけ”競争をしない”のがベスト
人も同じ。競争に巻き込まれないポジションを探す

・本当のライバルを見極める(p206)
⇔ライバル(代替品)はそれが「提供している価値」で決まる
⇔提供価値を定義し、ライバルを把握する


続けて『ブルー・オーシャン戦略』、『自分のアタマで考えよう』、『ダメな議論』、『経済学思考の技術』なんかも読んで学生のうちに思考力を鍛えたい。

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2013年01月10日

Posted by ブクログ

■思考

A.実寸大の地図は役に立たない。
問題を自分が処理可能なレベルにまで収縮しないとそもそも理解すらできない。

B.データを集める際には、「何をしたら成功した」「何%の確率で成功した」だけではなく、「しなかった際」の成功率と失敗率も調べる必要があります。

C.無駄の多い進化を遂げた哺乳類のほうが優れた進化の経路をたどっている。

D.たまにわざと間違えてみる。

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2013年01月06日

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「経済学の教科書に書いてあることの土台にある考え方」の本。経済学入門書のお供や、入門書を読む前にもおすすめ。

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2012年12月23日

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ネタバレ

大学はその専門分野の 「思考方法 」を学ぶ
自分は大学時代建築学を学んでいましたが、実物を作ったりではなく、コンセプトや模型作りなど、余り意味がないと感じていましたが、思考方法を学ぶという意味では非常にいい場であったと少し後悔。

飯田さんの本でははじめに著書の目的や全体像をつかめるので、非常に読みやすいです。

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2015年03月22日

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「大学はその専門分野の思考方法を学ぶためにある」

 この意味で言うと、建築学科で学んでいた私は建築学の思考方法を学んだということになります。そう言われればコンセプトを詰めるためのロジカルシンキングとか学べたのかもしれないし、そんなことはなかったとも思います。
 なにはともあれ、建築学科に入ったことはよかったと思うけど、本書は経済学科で学ぶ基礎理論を普段の生活を例にしたりしてわかりやすくレクチャーしてくれます。ですが、理論を学んでも、その次には「行動」という大きな壁があるので、なかなか実用しづらいように思います。検証したりするのは面倒です。それよりも、この本のレクチャーを思い浮かべながら他人の行動を観察するのが面白そうです。その相手が気の合わない人ほどいい勉強になると思うのです。

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2014年05月08日

Posted by ブクログ

思考とは
1 問題を絞り込む。
2 仮説発見のためにデータを観察する。
3 問題を処理可能なレベルまで分割•単純化する。
4 作業仮説を立てる
5 データを用いて仮説を検証する。
6 総合的な結論を導く
ということ。
今の自分にとってはこのまとめがすごく参考になった。
これを前提にやるのとやらないのとでは結論のスピードや質が違うと思う。

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2013年12月04日

Posted by ブクログ

☆3
経済学に対する見方が、面白い方向に変わったよ。
自分の中で「何となく」そうなんだろうな~と予想していたことに、これまで知らなかった理論が新しい意味付けをもたらした感じだよ。
大学で専門分野を学ぶ意味に納得。自然にやってた仕事の進め方は、確かに学生時代に作られたものだと思う。
問題を絞りこみ、データ観察、問題分割して仮説を立て、検証し結論を導く。この型は何となく身に付けてると思ってたけど、経済学に利用できること、そして各手順にまだ効率化の余地があることを意識しながら、使っていきたいと思う。

企業のマネージャーは、人を切れるかどうかという権限の違いで、発揮される才能が全然違うことは興味深かったよ。オープンシステムとクローズドシステムがあることは覚えておきたい。

機会費用、時間費用、リスク費用も初めて知ったよ。特に機会費用は、意識することで、もっと毎日をやりたいことに使える!と意気込んだよ。

人によって、得意なことも違えば幸せの価値観も違う。経済学でその考え方が重要だと知れたことで、他の色んな分野にも繋がっていきそうな楽しげな予感がしているよ。

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2013年11月24日

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最初読んでいて、堅いし、難しいかな?と思いましたが、作者の方のお人柄が所々に見えて読み進めていけました。
思考の型をいくつか持つことで、自分の行動のヒントに出来ることが増えていくと思います。

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2013年04月28日

Posted by ブクログ

飯田さんなりの思考のハウツーを教えてくれるのかと思いきや、経済学の基礎をきちんと固める本、らしいです。
筆者は教科書のほんの一部分です、って書いてるけど、個人的にはけっこうがっつりした内容で、むずかしかった。
経済学は、当たり前ながら、ああ確かにって思わされる内容が多くて、おもしろいなあと思った。
取引はどちらも得をするはず、これを人間関係に当てはめて考えてみたり。
あと、顔の見えないところで貨幣の交換をすることで、嫉妬心の影響をなくす、というのは興味深かった。
経済学、勉強してみたいなあ。

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2013年02月01日

Posted by ブクログ

序章にある思考方法と武道の型のお話はB-schoolのマーケティング担当者と議論した母校の教育方法の良さと同じ.同じことを著者が考えていたことは嬉しい.

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2013年01月01日

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