あらすじ
ITは業務効率化やコスト削減だけのツールではない。優れた海外企業は、新たなITを活用してビジネスモデルを構築している。そのうえで、新しいゲームのルールを作って、競争優位を獲得しようとしている。これに対して、多くの日本企業は十分にITを活用し切れているわけではない。しかも、新技術やアイディアへのリーチのなさや、利害関係の調整などに手間取り、大きく遅れを取っている。
本書では、最先端のデジタルテクノロジーを導入して、ITをビジネスモデルの根幹に据えて大きく変革を行っている国内外の豊富な事例をもとに、日本企業ならではの強みと弱みを描き出し、事業のIT化、攻めのIT戦略への方法について論じるものである。IoT(モノのインターネット)、フィンテック(金融テクノロジー)、インダストリー4.0、ビッグデータ、O2O(オンライン・ツー・オフライン)のような最新の動向、創造空間やハッカソンなどのイノベーションの場づくりにも言及していく。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨今話題のITによるイノベーションについて、事例を確認しつつ、どうやってその環境を作っていけば良いかを考察。
基本的には、社外に人材を求めることと、阻害要因(要員)を減らし、色々な組織をうまく巻き込んでいくこと。
IGPKの話も、なかなか重要なことだと思いました。
Posted by ブクログ
2016年最初に読み終わったのが、NRIの書籍。
IT活用として、守りのITではなく、攻めのIT経営を目指すべき。
IT部門がイノベーションの担い手になるための課題。
実証実験の重要性
イノベーションを創発する空間作りとオープンイノベーションの重要性。
マネージメントとしてのイノベーション
どれも、よく言われている内容ではありますが、NRIが
書くと、割と分かり易くなっていると思います。
内容が論理立っていて、思考のカバレッジや
すべてにおける分類の考え方が優れているのだと思います。
○攻めのIT経営18銘柄(経済産業省・東京証券取引所)
○イノベーションの3つのタイプ
○デジタルビジネスイノベーションの実現のための施策
経営者によるコミットメント
イノベーションの仕組みの確立
・ディスカバリー(ストローリング・ヒートアップ)
・インキュベーション(モックアップ・プロトタイプ・コクリエーション)
・事業化(阻害要因の排除・事業化への準備)
○イノベーションの人材ポートフォリオ
・IG(アイデアジェネレーター)
・IP(アイデアプロモーター)
・IK(アイデアキラー)