あらすじ
書斎の本を整理しているうちに「なぞなぞの本」の中に入りこんでしまったぽっぺん先生。なぞなぞを解かなければ、先にもすすめなけりゃ外にも出られない。ところがそのなぞ解きときたら、トンチやヘリクツばかり。おまけに出会うのは、奇想天外な動物ばかり。さて、どうなることやら。「ぽっぺん先生物語」の第1作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
再読。
子どもの頃からもう何度も読み返している。けれど読むたびに、文章にあふれる風刺や機智やそこはかとない寂しさ、そして何より優しさを感じる。
それが子どもでも大人でも、本が好きだという人に読んでほしい一冊。
Posted by ブクログ
この本、本気ですきです。
こういう漫画描きたい。描きたいかきたいかきたいーーーーのーー!!!!!!!!
すごい面白いんだから、児童書の傑作なのに、どうして誰も知らないのか。
Posted by ブクログ
「なぞなぞの本」の中に入りこんでしまったぽっぺん先生は、なぞを解かなければ外に出られない。ところが、そのなぞ解きときたら、トンチやヘリクツばかり。おまけに出会うのは奇想天外な動物だらけ。さて、どうなることやら。筑摩書房87年刊の再刊。
小学生の頃に読んで、読書にハマるきっかけになった本!
ぽっぺん先生シリーズ大好きだった!
今読んでも面白いよ~!!
しょっぱなの先生の書斎の描写がいい!
今にも雪崩が起きそうな本棚★
Posted by ブクログ
うおお懐かしい。
そうそう、児童書だけど、さえない生物学科の大学助教授ぽっぺん先生が主人公で、わりと普通に学問用語やら論文のことやら出てくるのである。
なぞなぞの本に入り込んでしまったぽっぺん先生はもとの部屋へ戻ってこれるのか。
①ペリカンのくちばしには、なぜふくろがついているのでしょう
②タヌキ、クロブタ、ダチョウ、トガリネズミ。この中で、はなしのおもしろいどうぶつはどれでしょう
③カタツムリ、ミソサザイ、ワシ。この中で、にてもやいてもふかしても食べられないもの、それはいったいだれでしょう
④服がおふろにゆくとき、ポケットには何がはいっているでしょう
⑤イノシシの赤ん坊はなぜいつまでも眠れないのでしょう
おもちゃかぼちゃは、ぜんぶで何種類あるでしょう
⑥少年はなぜピッコロをふいているのでしょう
……洋服たちの町のトウモロコシ屋がやけに印象に残っている。
Posted by ブクログ
昔アニメで見たのはシリーズ2作目で、こちらは第1作。やはり昔読んだと思っていたのですが、読んでいたとしても、すっかりきっちり忘れてしまっています。
なぞなぞの本の中に入ってしまったぽっぺん先生は、なぞを解かなければ、元に帰れなくなってしまう。出会うのは変わった動物たち。はてさて、どうなるのか。
実に変です。本の中の世界がナンセンスな奇妙さに満ちています。それだけでなく、ぽっぺん先生自体もなかなかに変です。ぼやいてばかりの中年男性が主人公の児童書というのは、珍しいのではないでしょうか。ナンセンスの中にもちらりと皮肉をまぶしながら進むストーリーは面白いのですが、いかんせんメインとなるはずの「なぞなぞ」がイマイチ面白くないんですな。屁理屈が面白味なのかも知れませんが。うむむ。
Posted by ブクログ
ぽっぺん先生シリーズはいいものだ。もっと沢山子供の頃によみたかった。自分の母親のことを「ばあさん」と読んでいる先生にはふつうに引く。でも人間味がありすぎるところは決してきらいじゃないんだ
Posted by ブクログ
ここに出てくる主人公のぽっぺん先生は、あんまりかっこよさそうではない。でも助教授だから普通の人より雑学は豊富だ。でもおっちょこちょいで、ちょっと変わっている。そんなぽっぺん先生が、本の中に気がついたら入ってしまったお話。不思議の国のアリスみたいな感じなのが好きな人は面白く読めるかも。子供向けだけど大人になってから読むと文章や台詞にこめられている皮肉やメッセージに気がつける?!
Posted by ブクログ
あんまり子供向けすぎない文体が魅力
内容は簡単だけど言い回しとぽっぺん先生の冴えない感じが面白くて幼い時に読んでたらどう感じたんだろう
いい読み物だと思う
Posted by ブクログ
いつもならぐうたら過ごすぽっぺん先生の日曜日なのですが、この日は…
アリスがウサギを追いかけて不思議の国に入っていったように、
ぽっぺん先生は小さい頃に読んでいた「なぞなぞのほん」という、絵本の中へ入っていってしまったのです…。
なぞなぞの答えを見つけないと、次のページに進めない。
全てのなぞにこたえたら、もとの世界に戻ることができるのでしょうか…
ファンタジーの入口としては、ありがちなものかもしれません。
しかしなんとも飄々として、どこか哲学的な面持ち。。
動物や昆虫たちの会話はとってもシュール。
私が好きだったのは、ランニングをするブタ。
一人なのに、「ゼンタイトマレ」と言い、うしろにゼンタイが休んでいると言い張るので、
ぽっぺん先生がうしろには誰もいないと教えると、
「おい、私はいるか。私はいるか。」とヒステリックになるシーン。
なんだか禅問答のような、落語のような可笑しさ。
読書好きのダチョウに、このブタが、
「読書は心にかびが生える。」なんて言ったり…
他にもぬけがら町の住人、洋服たちが、ぽっぺん先生のことを『中身』だなんて言って、取り合いになったり…
ちょっとコワイ?!
お決まりのラストだろうと思いつつも、なんだか引き込まれて読んでしまう、そんな物語でした。
今手に入るのは岩波少年文庫のもののみですが、もとの筑摩の単行本は、手描きっぽいフォントが素敵でした。
Posted by ブクログ
子どもの頃読んだのは筑摩書房のハードカバー。
大人になって読み返したのはこちら。
挿絵も何もかも当時の印象通り再現されているのですが
ひとつだけ惜しいなあと思ったのが
装丁と奥付、なんです。
わたしの記憶が正しければ、筑摩書房版は
装丁と奥付に本文連動型のある工夫があったような…。
セイタカアワダチソウとクモ、です。
筑摩書房版を手に入れて確かめるしかないかなあ。
…レビューになっていなくて済みません。