あらすじ
思い通りにいくことばかりではない人生をどのように受け止め、自分なりの花を咲かせようとするか、しないかは、人間に与えられた自由であり、その受けとめ方にそれぞれの個性が現れる、と語る著者は、ノートルダム清心女子大学(岡山)で88歳のいまも「人格論」の講義をお持ちのシスターです。「人を許さない人は上位に立っているのではなく、他人の支配下にある人」「失ったものではなく、得たものに目を向けて生きよう」「美しさは小さな決まりごとの積み重ね。修行が必要」など、きれいごとではない、深い経験と鋭い洞察から導かれた真理や生きるヒントを、どんな人にも身近なエピソードや見過ごしてしまいそうな場面を例にわかりやすく伝えます。ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』『面倒だから、しよう』に続く本書は、学生から大人まで、どの世代にも新たな気づきをもたらし、人格を磨き高める一助となる本です。心癒す植物の挿し絵入り。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本を読んで自分の考え方が変わった。
今までの自分の行動の根源がわかった。
今までの私は、
周りの人を聖人だと考え、自分のことを聖人に満たない存在だと思っていたのかもしれない。
この考えが変わったのはこの本で書いてあった、「神様以外人はみんな不完全である」「みんな人生に自信はない」ってところだ。
みんな不完全であるならば、誰でもない自分の意思に耳を傾けて、行動をしようと思うことができるようになった。聖人だと思っていた周りの人が不完全と思うことは最初すごく不安だった。頼るもの、すがるものがなくなったような感覚。だけど、最近自分の意思に耳を傾けて行動してるが不安なんて感じる必要はないと思った。自分で選んでとった行動の結果をどう思うかも、自分次第だと考えるようになったからだ。
こうなったので、かなり自分は強くなれたような気がしている。
前の私は、嫌なことをされた時、機嫌の悪い人を見て、自分が悪いのかもと思ってしまうことがあった。それは周りが聖人だと思っていて、自分が何かしてしまったのか、自分の足りないことで誰かを怒らせてしまったり、不快な思いをさせちゃったんじゃないかって考えてたから。
だけど、違う。
「みんな不完全」って考えるようになってから、機嫌の悪い人の機嫌をとる筋合いは、私にはない。何もしてないのに嫌なことをされる筋合いはない。と考えることができるようになった。そして、自分でコントロールできないもの(他人の感情等)をコントロールしようとしていたことに気がついた。
この本を読んで、さらに発見があったのは、「世の中思い通りにいくことなどあり得ない」「思い通りにしようとするなどおこがましい」「思い込みは相手に依存している」ということ。こう思うことで、普段当たり前だと思っていたこと(挨拶をしたら返してくれるはず等)は当たり前でないと思えるようになった。そして挨拶をして、返してくれた時、「ありがたい」と意識するようになった。
もし、私のような経験をしていたり、似たような思いを抱いている方がいたら、ぜひお手に取って読んで見てほしい。
Posted by ブクログ
大学生のときに渡辺和子さんの著書を良く読んだものだった。久しぶりに読み返してみると、完全なる自分になっていることに気づく。自分は完全である、そして相手ま完全でなければならない。その思考が自分を不自由にしていたことに気づかされた。
Posted by ブクログ
渡辺先生のお話は、『置かれた場所で咲きなさい』も素晴らしいけど、この本も素晴らしい。
その中で下記の言葉が印象に残った。
自分の生活を大切にするために、自らの感情をスッパリ『断ち切る』事が時に必要です。
『もう、これ以上このことで悩むまい』と。
それでも断ち切れないときは、時間がいい薬です。
時々疲れます。
自分がこんなに苦労して人の間を美しくみようとしているのにその相手が少しも努力していないとき。
そんなとき『疲れてはダメ』と自分に向かって呟くのです。
Posted by ブクログ
PHP出版の他の著書からピックアップしたエピソード集というか名言集みたいな本です。慎み深く生きる、謙虚に生きることが根底にあり、読んでいて自分のことを考えさせられる部分もありました。1つのエピソードが2〜3ページで終わるので、読みやすいと思います。
渡辺さんはシスターでキリスト教がベースにあるので、キリスト教に触れたことのない人、信仰してない人だと多少の違和感のあるところはあるかもしれないですが、よりよく生きるということに関してヒントをもらえるような本だと思います。
【個人用メモ】
・「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」(マザーテレサ
・あなたの近くにも「カルカッタ」はある
・『金貨と幸せには尻尾がない』という西洋の諺があるように、幸せというものは、つかまえておけない、いつかスルリと逃げてしまうようなものです。
Posted by ブクログ
通勤時に一気に読みました。「置かれた場所で咲きなさい」の渡辺和子氏の著書です。何かに、はまっているとき、固定観念にとらわれているとき、別の視点から、自分を見つめなおす機会を頂いた、自分を考え直す視点を頂いたと考えております。
Posted by ブクログ
少し難しい表現や、宗教っぽく感じるところがありましたが、心に留めておきたい素敵な言葉がたくさんありました。
【心に響いた文】
・自分の生活を大切にするためには、自らの感情を自分でスッパリ「断ち切る」ことが時に必要。
・この世の中には、決して妥協したり、譲ったりしてはいけない、いくつかの信条があっていいし、なくてはならないもの。
・「幸せ、心の自由は、自分のものの見方にかかっていることが多い」
・人間の一生は、自己を発見していく旅
・自分を温かく、しかも冷静に見つめる姿勢がなければなりません。そして、自分だけが咲かせられる花を一番美しく咲かせていこう、という決意と努力が大切。
・生活の豊かさは、お金の多寡では計れない。
Posted by ブクログ
物事の見方、捉え方を少し工夫すれば
苦しかったことは何でもなくなる。
期待しすぎるのではなく、
かといって、諦めるわけでもなく、
だれかに“してもらう”ことは、
いずれも“ありがたい”ことと認め
感謝を忘れず、謙虚な心を
持ち続けるための1冊です。
Posted by ブクログ
正にタイトル通りだと思う。
・ボランティアはさせていただくもの
・人間関係を和やかにする「の」の哲学
・運命は冷たいが、摂理は暖かい。
が印象的でした。
Posted by ブクログ
「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」(p.5)
聞いたことはあるけれど、マザー・テレサが言った言葉だとは初めて知った。
キリスト教的な思考回路に、すこし抵抗を抱く。
でも、言われていることはごもっとも。
身近で起きたエピソードを紹介して、そこからときに先人の言葉を引用しながら学ぶべきことが書かれている。
「君は君 我は我なり されど仲よき」(p.81)武者小路実篤さんの言葉にぐっときました。
Posted by ブクログ
凹んだ時にもう一度読みたい本。回り道もするかもしれないし、何年かかるかもわからないけれど、自分だけが咲かせられる花を1番美しく咲かせたい、と思った。一所懸命に。
Posted by ブクログ
シスターが書いている著書
優しい言葉がたくさん
人は不完全
理不尽な相手は無視でなく距離を置く
聞きたくない意見も大切
与えられた条件をどう受け止め自分はどうありたいかそれを決める自由がある
挫折は自分をきたえ成長させてくれる
失ったものではなく得たものに目をむける
世の中はうまくいかなくて当たり前 うまくいったら感謝
面倒だからする
ボランティアはさせていただくもの
Posted by ブクログ
シスター渡辺の第三弾。内容が重複することもあるけれど、やはりシンプルでやさしい言葉にホッとします。
「人は不完全なもの」という第一章の文章が特に響いたかな‥。
『嫌いな人がいう事でも正しい意見には従いなさい』。
相手の意見を検討するには、まず自分の意見・判断を持っていなくてはいけない。さらに、自分の考えのみが正しいとは限らないという謙虚さと、相手の人格への尊敬も必要。
自分が聞きたくない意見を言ってくれる人を大切にしないといけない。そんな意見が案外、自分のとるべき道をより明確にしてくれる。
「人が聞きたくないであろう意見」など、ホントにその人のことを思っていないと言えない。・・・ということも、思春期の娘の心に届けたい(笑)
『第一志望ばかりが自分にとって最良とは限らない』
これは、まさに私の人生がそう!そういう目で、わが家の3人の子ども達の人生の選択を見守っていきたいな・・と思います。
3冊読んで感じたことは、同じ章を読んでも、きっと20代の私と今40代の私では感じ方、感銘の受け方がまるで違うであろう、ということ。また年を重ねてから手にしてみようと思いました。