【感想・ネタバレ】さとり世代探偵のゆるやかな日常(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

大学生になった僕はやりたいことが特にない。幼馴染の灯影院(ほかげいん)に流されてうっかり「探偵同好会」を始めたら、ヤツのもっともらしい無茶推理に振り回される日々がやってきた。所詮「休講の真相」を推理する程度の素人探偵だった僕らは、やがて招かれた孤島で殺人事件にまで巻き込まれ――。軽やかなタッチで紡がれる会話から、現代の空気感があふれ出すユル~い日常ミステリー登場!

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ネタバレ

綾鷹と灯影院の探偵ごっこみたいな物語で面白かったし、
坂本さんの話から綾鷹の性格の話になって、段々人間関係の生々しさ含めた話の流れになって面白かった

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2025年02月23日

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連作短編形式で、前半は短めの日常の謎で人物紹介をし、
後半の孤島の殺人でストーリーを盛り上げるという構成になっているみたいです。

ちょっとお馬鹿な大学生コンビが面白い会話をしつつ事件を解決していきます。

ただ、その会話は独特の癖があるので、
その癖を楽しめるかどうかで評価が大幅に変わると思います
人によっては全く受け付けない場合もあると思いますが、私はとても楽しめました。

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2015年05月04日

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やりたいことも特にない大学生が幼馴染と二人で「探偵同好会」を始めるお話
初っ端の推理から「バカミステリか?」と思ったけど、部分的には当たってるあたりが探偵小説としての解せないところ
普通はそんな展開ないだろ……

全6話の連作ミステリだけれども、4話までは前座で5話が分量の半分くらいを占める
そして最後の6話で探偵の意義の回収

・前向きに
・車は急に
・買ったばかりの弁当を捨てる女
・七夕伝説と、坂本先輩の推理
・流霊島事件
・郵便受け

二人の会話とか坂本先輩による言葉の意味確認とかはとてもラノベチック
なのに、描かれている事件の真相は結構な人間の闇だったりとアンバランスなんだよな
まぁ、灯影院が探偵を始めた意義がアレだから、そんな答えを望んだという事なのか?

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2020年09月17日

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「さとり世代」の大学生の、ボケホームズとツッコミワトソン系の会話日常ミステリ系かと思ったら、、

坂本先輩にはすっかりやられました

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2018年08月26日

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ゆとり世代の下の世代、さとり世代の大学生が織りなす、ゆるーい探偵ごっこ物語。
作者が平成に近い昭和の為なのか、さとり世代の描写が非常に巧い。
世に生まれ落ちた時には、既に不況で格差社会の枠組に組み込まれ、夢も希望も取り立ててなく、かと言って紛争地区のゲットー程貧しくない日本で、多くを望まず現状維持に努めるという、さとり世代の空気感が何とも言えない。

作中、人は死ぬし、政略結婚、諸々の場面がハードボイルドであれば、濃厚な見せ場になる所を、非常にドライに淡々とサラッと表現していて、面白くもあるが、ある種の恐怖も抱く。

タイトル通り、全編を通してはゆるやかな日常ではあるが、最後が...
いや、この最後だからこそ、全体を覆う空気がこうなるんだな、と。

なんともジャンル分けのしづらい一冊だったが、とても新鮮でした。

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2017年10月07日

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大学入学早々に幼馴染と作った「探偵同好会」
日常のちょっとした謎を大袈裟に推理する自称イケメン名探偵の幼馴染に振り回される日々だったが、やがて本物の事件に巻き込まれる。

さとり世代というのがなんとも現代らしい。
ゆるーく適当な展開ですが、伏線やらミスリードがちらほらと。
軽く読めるなと思っていたら、読後感は思ってたより重かったです。

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2019年03月20日

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幼馴染の灯影院に流されて始めた大学の探偵同好会の会話劇が若さを感じさせつつも微笑ましい。買ったばかりの弁当を捨てるコンビニ客の話が印象的。短い話が軽快で孤島の殺人事件は冗長に感じた。空っぽな自分描写が青くて辛く短くて良かった。性別は思わせ振り描写過多で驚けなかった。承認欲求同士という陰りは個性かも。

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2018年10月12日

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大学生になったばかりというのに、やりたい事が特に…な
無気力主人公。
彼の幼馴染に流されて、探偵同好会、をする事に。

休講になった理由、自動車学校に乗っている女の人
捨てられるお弁当、七夕につるされた白紙の短冊。
という短編ばかり、と思ったら、次が先輩の故郷たる
島の中、での話。

ここまでがキャラを色濃く覚えさせるための準備、と
言われても納得しそうな長さでした。
最後には、事件の真相も吹き飛びそうな、驚きの真実。
確かに思い返せば、そんな表現も何もなかったです。
それが普通、と思っている人と、始めた見た人の態度。
ここで気が付くべきだった、というほど
注意力はないので。

さらなる驚きの真実は、最後の6話目。
守れさえすれば後はどうでも、な心理は分かりますが
何かあったらどうしてくれるのか、聞きたいです。

主人公と幼馴染のいびつな関係、と言いますが
あまりに恰好をつけていると、確かに辛い。
しかし誰しも友人を尊敬する、という場所はあるので
ナルシストを突き進まない限り、大丈夫?

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2018年05月21日

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大学生になった僕はやりたいことが特にない。
幼馴染の灯影院に流されてうっかり「探偵同好会」を始めたら、ヤツのもっともらしい無茶推理に振り回される日々がやってきた。
しょせん「休講の真相」程度の素人探偵の僕らは、やがて孤島の殺人にまで巻き込まれ――。
軽やかなタッチで紡がれる会話芸の中から、現代の空気感があふれ出す新鮮ミステリ。

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2018年05月10日

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物語自体は、『氷菓』のようなテイスト。大事件というよりも、ちょっとした出来事から謎解きしていく。
伏線は結構たくさんあって、
文字メディアでしかできないオチが用意されているのは面白かった。

ところどころで、主人公(大学生)くんの口から、大人が振りかざす「イマドキの若者論」への反抗というか、
自分なりの見解を述べる描写があるのだが、それがとてもリアルに感じられた。
ちなみに作者の人と自分は同世代だった。
現在の大学生が同じ感覚かどうかは、また分からないところだけれど…
でも、ギャンブルに興味が無い、タバコも吸わない、物欲が薄い(ように見える)、反抗期がない、放っておけばずっとインドア、あたりはかなり的を射ている。

特に主人公が探偵役の友人(灯影院というスゴイ名前)に抱く関係性の感覚に妙な納得感がある。
深く互いを知っている自信があるわけでもなく、どこか上っ面な"キャラ"で付き合う感覚。
何か相手を利用しているような感覚。
それが嫌というわけではないのだけれど、心のどこかで虚しさのようなものを感じていて、
でも最後までこの主人公はどうすることもできず"ゆるやかな日常"の継続を図ってしまっている。
その終わり方に、主人公の将来、ひいては自分の将来に、獏とした不安が残る感じが…

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2015年09月28日

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推論、日常の謎、離島での殺人事件、などを次々と推理してゆく大学生2人のお話し。とはいえ、快刀乱麻のごとき犯人捜しの名探偵ものではなく、ハッキリしない解決や、恣意的な推理もあるので、2人の関係が物語の中心となるだろう。やっぱこれは叙述ミステリになるのかな?肩の凝らないライトな探偵物語。

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2015年06月19日

Posted by ブクログ

どうも微妙なテンポのミステリーだった。主人公たちの会話は軽妙と言えなくもないですが、どうにもどこにも行き着かない感じ。肝心の謎解きも妙にあっさりしてる。
終わり方も微妙で、消化不良な感じが否めないです。

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2015年05月12日

Posted by ブクログ

大学生ものと言えば、西澤保彦の「タック&タカチシリーズ」や有栖川有栖のを思い出すのだけど、そのレベルには達してない感じ。今後に期待!

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2015年05月06日

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