あらすじ
0.1秒のスピードカイゼンを何万回と繰り返してきたトヨタ。その根底には流れるメソッド「TPS方式」を個人向けの仕事術に活用!改善手法から実践方法まで、すぐに「できる」手法を並べた1冊!
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Posted by ブクログ
トヨタの段取り 2015/10/13
仕事の属人化を避け、チーム力を上げる
2018年7月31日記述
㈱OJTソリューションズによる著作。
2015年10月10日第1刷発行。
題名にあるように仕事の段取りに関して述べた本。
段取りはどうやるか(HOW)以上になぜやるか(WHY)を注目する
なぜやるかをはっきりさせておけば仕事のヌケ・モレを防ぐことが出来る
なぜ(WHY)を確認したら他の5W1Hをきちんと押さえる
仕事は主作業、付随作業、無駄・例外作業の3つにわけられる付随作業を短くし、無駄・例外作業を即刻なくす努力をする主作業にかける時間の割合を最大化することが生産性を上げるポイントになります
自工程完結を意識する
生産の工程で作業者が責任感を持って品質を確かめ、良品だけを後工程に流す
大部屋方式で情報を共有する
CCメールで情報を共有する
スケジュールが遅れる原因のひとつは進捗状況が共有されていないことにある
何らかの形で進捗状況をみんなが見えるように共有化することが大事です
遅れ進みを常に視える化しておくこと
問題点をあぶり出す時は、現場の人が困っていることや不安に思っていることを
すべて吐き出します。・・放置しておくと後で大きなトラブルにつながることになります。
問題点に対しては、いつ、誰が、何をするを必ず決めておくことがポイント
7つの無駄を無くす
1手待ちの無駄
2加工の無駄
3在庫の無駄
4動作の無駄
5運搬の無駄
6つくりすぎの無駄
7不良・手直しの無駄
社内向けの資料などは完璧さよりも最小限のパワーで効率的に仕事を終えること、つまり完成度よりスピードが求められます。
稟議書をスムーズにまわすコツ・・承認欄の所に「次の決済者に渡した日付」を書き入れるようにしておく。
次に受け取った決済者がどのくらいの期間、手元の書類を持っていたのか一目瞭然となり、できるだけ早く次にまわそうという発想になるはずです
少ない動きで済むようにモノを配置する
営業の移動時間そのものは付加価値を生まない
一筆書きで移動すれば無駄がない
「なんだか行ったり来たりして落ち着かない」と違和感を覚える所には、必ず運搬の無駄が眠っているはずです。
その違和感を大事にして無駄を改善して下さい
いちばん早く上手にできるやり方が、最良のやり方だ
作業時間を記録することからはじめる
内段取り・・その人・その場所・そのタイミングでしかできない段取り
外段取り・・作業の前後やその人以外にも可能な準備
本来、部下がやるべき仕事は外段取りとして部下に任せるべきなのです
内段取り作業を外段取りに移す
自分以外の誰かに任せられることはないか
その場所以外でできることはないか
そのタイミング以外でできることはないか
2つ上の職制の視点で仕事を考えなさい
↓
自分の役職より上の目線で自分の仕事を眺めてみる
そうすることでやるべき仕事とやめた方がいい仕事が見えてきます
やめる、あるいはやめてもいいような工夫を考えることは仕事の流れをシンプルにし、段取りがよくなるという効果も期待できます
段取り通りいかなかった時は必ずプロセスをチェック
力業で乗り切っているとプロセスを振り返らなくなる
再発防止ができたら類似の問題が起きないように未然防止を行う(横展)
真因を取り除くような対策でなければ意味がありません
早く失敗を報告する企業風土を上司が強い意思を持って風土づくりをする
悪い報告をした部下に報告ありがとう等
報連相を行う基準・・お客様への影響度
定期的に報連相をする場をつくるのも方法のひとつです
ヒヤリハット、違和感を見逃さず対策をうつ
新しいことや変化は抵抗をまねくので
根回しも段取りのひとつ
経験上、根回しをされて嫌な気持ちになる人はいません
むしろ自分に合わせて丁寧に説明・対応をしてくれていると感じて好意的になるものです。
事前に主な関係者の了解を得ておけば知らんぷりもできないので、あとでそれぞれの現場で○○はこういうことを言いたいのだと内容を咀嚼し、フォローしてくれたりします
うまく根回しするポイントはアドバイスを求めながらお伺いを立てに行くことだ
Posted by ブクログ
【感想】
私にとってはあまり目新しいことは無かった。おそらく経験上感覚で感じていることが多かったからだろう。でも理論的、体系的に理解できたことには価値があったと思う。あとは、例題のシチュエーションが単純すぎて実際にはもっと複雑な状況においてはもっと多岐にわたる知識が必要になると感じた。
【アウトプット】
・仕事には自分を中心として、必ず前工程と後工程がある。前工程は神様、後工程は顧客として捉えると良い。(自身の解釈では、前工程に感謝を忘れていけない、後工程が何を欲しているかコアを理解して作業に取り組む。)
・仕事を3分割にする、主作業、付随作業、無駄作業。主作業を行うことが段取りの基本となる。
・Just In Time. 本当に本質が理解できている人は必要な時期に仕事に取り組み、最新情報を取り込んで期日通りに間に合わせる。
・仕事を遅れさせないためには、進捗を見える化し、状況を皆に共有しておくことが大切。
・問題点を出すときには「解決策」を考えてはいけない。解決策がないことでそれが問題点として抽出されないことを防ぐため。対策は後で別枠で検討すべき。
・不良、手直しの無駄排除−①良品基準、②判断基準が必要。①はその仕事の品質が合格ラインに達しているかどうか、判断基準は後工程が求めている品質に合致しているかどうか。
・”ホウレンソウ”をすべきタイミングを決めるには、基準を作ること。一般的な目安には顧客や完了時期への影響度である。