【感想・ネタバレ】外国語学習の科学 第二言語習得論とは何かのレビュー

あらすじ

英語、韓国語、中国語など外国語を学ぶ人は多く、また日本語教育に携わる人も増えている。だが各種のメソッドや「コツ」は、果たして有効なのだろうか。言語学、心理学、認知科学などの成果を使って、「外国語を身につける」という現象を解明し、ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

白井恭弘さんの「外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か」を読みました。
この本のポイントは第6章の「効果的外国語学習法」に要約されている。いくつか書き出してみる。
・自分で学習教材を選ぶ時には、自分の興味があってよく知っている内容を、読んだり聞いたりするといいでしょう。
・リスニングは、聞いても二〇パーセントしかわからないような教材を聞くより、八〇パーセント以上わかる教材を何度も聞いたほうが効果があります。
・リスニング教材は、スクリプトがあれば、聞き取れないところを文字で確認してから、もう一度聞くといいでしょう。
・外国語「を」勉強するのではなく、外国語「で」情報を入手するレベルまで、なるべく早く到達するように努力することが大事です。
・日常言語のかなりの部分が決まり文句で構成されている。
・特に母語と第二言語の距離が遠い場合は、よく使う表現や、例文、ダイアローグなどを暗記することが効果的でしょう。
・インプットだけでは、インプットそのものの効果があまり高くならないからです。
・大人の学習者の場合、完璧な発音を身につけるのはほぼ無理だ、ということも意識しておくべきです。
・不快に感じない発音という観点からいくと、イントネーションとかリズムの方が個々の音の発音よりも重要だという研究結果が大勢を占めています。
・優れた学習者の特質は、「言語形式に注意する」「コミュニケーションを重視して言語を使おうとする」「学習活動に積極的に関わる」「学習プロセスを意識している」「学習ストラテジーを必要に応じて柔軟に使う」などだということがわかりました。
・外国語学習の成功は、主として、学習開始年齢、適性、動機づけによって決まるので、学習開始は早い方がよく、理由はどうであれ、動機づけを高めることが大事です

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第二言語習得論について一通り網羅されており大変勉強になった。クラシェンのインプット仮説は聞いたことがあったが、インプット仮説が全て正しいというわけではなく、それだけでは説明できない点があること、自動化モデル説の存在など、第二言語習得論における位置づけや潮流も概観することができて良かった。

日本の英語教育には圧倒的にインプットが不足しているというのは薄々感じていたが、第二言語学習のために最も良いとされているコミュニカティブアプローチの真反対をいく文法訳読方式に問題があるという主張には深く頷かされた。

もともとは子どもの英語教育について関心があり本書を手に取ったが、幼児期の学習は無意識の学習であり、第二言語習得ともまた違っているように思う。子どもの言語習得について他の本も読んでみたい。むしろ、自分の英語学習法を振り返り、今行っているLearning Englishのリスニング、ディクテーション、英語ニュースのリスニングは理に適っていると再認識できたのは副産物であった。

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2020年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p97 の動画は今は見られないみたい。
p181の教授法、日本であるかなあ。
外国語で情報を入手するレベルまでなるべく早く到達する努力。
聴覚優先教授法、沈黙期を保証してやる。インプット+文法的言語処理のためのアウトプット(リハーサル)の必要性。インプットの量を増やす。例文暗記に必要語を入れ替える。
言語習得は、かなりの部分がメッセージを理解することによっておこる。意識的な学習は発話の正しさをチェックするのに有効。自動化により実際使える能力に貢献。普通に聞いているだけでは気づかないことに気づかせ、理解による自然な言語習得を促進する。
十分なインプット。分野を絞り、専門分野と興味のある分野について。リスニング、20%理解より80%理解のほうがいい。回数多く。自国のニュースを対象言語で聞く。
例文暗記。よく使う表現、例文、ダイアローグ。
アウトプット毎日。日記、独り言録音、学校や会話喫茶、ネットチャット。アウトプット時、まずは意味を通すこと優先。次に正しい文、正しい発音。正確さと流暢さのバランス。
コミュニケーションストラテジー。時間稼ぎ、パラフレーズ、得意でない分野の回避等の決まった表現。
文を作れる程度(高1くらいまで)の文法。適性と学習方法の組み合わせ。
文法は家庭学習に回し、教室では理解可能なインプットを与える。文法精読と内容理解多読。多量の英文を読ませる。TorFを英語で聞かせて判断。
カーネギーメロン。文法事項を使った学生同士のインタビュー。課ごとによく使われる構文表現が入ったダイアログ暗記。宿題で自分のことについて書く。

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2018年05月31日

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