【感想・ネタバレ】NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか ―法・ルール・規範なきガバナンスに支配される日本のレビュー

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Posted by ブクログ

人の話を聞けない。議論ができないので建設的なコミュニケーションができない。不都合になると怒鳴りだし、理解できないのを相手のせいにして、自分の考えは変わらないと言い放つ。
籾井会長の存在は、NHKの統治機構に大きなバグが潜んでいる事を明らかにした。著者自身がNHK経営委員として籾井氏を承認した立場だからこそ、の憂慮。私見であるが私憤ではないことは抑えた文章からひしひしと伝わる。
上村氏が問題提起しているのはNHKだけの話ではない。「アベノミクスは歴史に責任が持てるのか?」現政権の「成長戦略」とやらは、なんぞや?と考えさせられるのだ。

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2015年12月17日

Posted by ブクログ

 少し前に、発言がいろいろと問題になった元会長を中心に、NHKの裏側で起こっていたことが実名で書かれていて、正直面白い本だ。が、論点が多すぎて、“とっ散らかり感”が凄くて、少々読みにくいのが難点だ(編集者に何とかしてほしかった)。

 著者は「コーポレートガバナンスを専門にしていますが、形だけではだめということをつくづく知りました」と述懐しているが、サラリーマン社長の大手企業ってだいたい形式主義。「報告書に求められるから」とか、「ルールで決まっているから」とかで、何より形式を整えたがる。

 たいして本を読まないような経営者も多い(本を読むのが経営者として有能かどうかは別として)のだが、なぜか本を出したがるから不思議だ(出版社からも声がかかるせいもあるけど)。
 
 ビジネス書の世界では、プロのライターが書くことが多いので、出版が実現してしまうのだが、その手の経営者の本は、きまって説教臭い。反知性主義というより、無知性主義かな。

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2020年05月08日

Posted by ブクログ

安倍政権は「報道の中立」ということをよく主張する。ならばNHKはどうなのか。現会長の籾井氏の問題点について書かれてある。しかしなぜこんな人が前職の三井物産で副社長までなったのであろうか。

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2015年12月23日

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