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Posted by ブクログ
「寄付」とは精神性のことなのだ、という気づきを得た。
つまり、「余裕がないから寄付できない」ではないということ。
「寄付文化がないから日本では寄付は集まらない」というのも同様の論理構造を持ち、いずれも逃げ口上にすぎない。
じゃあどうするのさ?という問いに感動とともに答えを提示してくれた。
Posted by ブクログ
寄付に関する知識を整理するのに非常に役立った。
大まかな内容としては
日本に寄付文化の浸透が必要である。ただ日本に寄付文化がないわけではない。ここで例として勧進、カンパ、さい銭、布施(大体は仏教関係)といった例が挙げられれる。
また、ファンドレイザーのような役割を担ってきた人として
空海、高野聖、二ノ宮尊徳などが挙げられる。
そして、寄付文化を根付かせるための具体的な手段として「NPO税制改革」。この改革により「参加する民主主義の建設」が期待できる。
大きな変化としては
・寄付金による減税措置がとられたということ→控除率が高くなる=税金が低くなる
・認定NPOをとりやすくなることで、NPOが寄付を集めやすくなる
そして、市民一人一人が動き出すためにということで、学生だったら、企業の方だったら、主婦だったらということで、様々な立場で寄付の関わり方について述べられている。
感想
寄付金が集まれば、確かに現場は動きやすくなるのだろうけど、寄付=参加という形式ではないことが大事であると思う。直接現場に出て活動に参加する。その中で人と出会い、自分自身とその人が抱えている問題(問題だけではなく希望も含めて)の関係性を考える。そういった地道な活動への参加が必要不可欠であろう。
個人的には、仏教思想と寄付の関係性が気になるなるので今後調べてみたいと思う。