【感想・ネタバレ】モーゲンソー 国際政治 (上) 権力と平和のレビュー

あらすじ

国際政治学は「モーゲンソーとの対話」の歴史である。あるがままの人間を観察すれば、政治はつねに権力闘争である、という命題に行きつく。人間性についての怜悧な仮説に基づくモーゲンソー(1904―80)の現実主義とは何か。国家の外交に「力」と「国益」という概念の導入を主張した、二十世紀国際政治学の古典的名著。(全三冊)

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Posted by ブクログ

国際政治をある程度勉強していてもわからなかったり難しいところがいくつかあった。最初は特に難しかったけれども、第二部から面白くなってきた感じがする。全部を完璧に理解しようとするのをやめたら逆に読みやすくなった。でも体力はかなり使う。
目次を見る限りでは中巻、下巻のほうが興味のある分野なのでその二冊も読みたいと思う。

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2025年07月03日

Posted by ブクログ

政治の本質とは何かを詳細に説く。
政治の「正しい」入門書といって過言でない名著。
上中下巻構成と大部だが、非常に読みやすく、政治を考察する上での基本的な視座を獲得できる。

最新版の発行(1986年)からも既に30年以上経つが、本書の分析と今日の国内・国際政治状況とを照らし見るのも面白い。

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2018年08月09日

Posted by ブクログ

[力は世界に踊る]国際社会を動かす要素を「権力」や「力」、そして「国益」や「利益」として捉え、リアリズム的な理論を徹底して追求した国際政治学の古典的作品。幅広いテーマを扱いながら、国際社会とそれを構成する国家や人間の本質を鋭く抉っていきます。著者は、国務省顧問なども歴任し、現実と理論の間に橋をかけた生涯を過ごしたハンス・モーゲンソー。監訳は、日本外交史を専門とされる原彬久。原題は、『Politics among Nations: The Struggle for Power and Peace』。


徹底して現実を見つめ、そこから目を離すことのなかった人物だからこそ執筆できた一冊だと思いますし、それが本質を突いているが故に、本書が時の試練に耐えて今なお読み継がれているのだと実感しました。国際政治や外交に興味のある方には、分厚いながらも手にとって損はない読書体験かと。

〜国際政治とは、他のあらゆる政治と同様に、権力闘争である。〜

ずいぶん前に読んだ記憶がありますが☆5つ
(注:本レビューは全3巻を通してのものです。)

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2017年08月28日

Posted by ブクログ

大学時代お世話になった教授の、『国際関係は人間関係』という言葉が折に触れて想起させられた。オバマ政権のシリア攻撃の意図がどんな正統性も持ちえないことを改めて確認できた。次巻以降も楽しみにしてます。

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2013年10月04日

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