【感想・ネタバレ】明け方に止む雨のレビュー

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匿名

ネタバレ 購入済み

確かに、そこに愛はあるね。

草間先生の作品〜大好きです。
何度読んでも、素晴らしい。

前半のストーリーを通しての感想。
タイトルの「明け方に止む雨」
はたして、雨は止んだんだろうか?
晴れたのか?雨なのか?・・・霧雨にも思えたり。天気に例えると、読後に色んな感想になるな。

作中に出てくる「行き過ぎた正義」「先入観は外れる」「正しくありたいと切望したのは後ろめたさの反動」
登場人物の、それぞれの癖のような厄介なものは、紙一重。
これを絡めてくるストーリーに・・・んんんん、唸りました。とても、良かった。

後半の、「歌わない鳥」からの物語は、これまたガラリと話は変わり。
境遇は違っても、アーサーもジョゼも家族の存在が重くのしかかる生活。
逃げたした先での、2人での生活は穏やかで、いくら家族と言えど〜離れた方が正解な時もあるよね。

最後のポールの話で、描かれては居ないけど仲直り出来たんだと、想像してほっこりしました。

#胸キュン #深い #萌え

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2022年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通り、静かな夜のイメージが詰まった作品集。

最初の連作の自殺した弟さんの話が切ないです。
全くお兄さんは、そんな事思いもしなかったのですね。死なずとも良かったと思うのですが、もしかしてこれは死んでお兄さんの心に一生残る傷を付けたかったという事でしょうか。
その結果、別の男に寝取られてしまうのも、何とも皮肉で切ない。

巻末は草間さんでは初めて見た、外国の話。
草間さんの海外物もいいですね。
特にこの時代の空気が描ける方は貴重だと思います。

表紙の絵がとても好みなので、Wカバーじゃない特典を頂きました。

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2014年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまり草間作品読んだことないのですが、こんなにオリジナリティ溢れ、しっとり余韻の残る作品描くんですね。
最初の話。隣人が吸っている煙草が怪しいと、吸殻を勝手に大麻検査にかけるのに、だんだん隣人の人柄に触れ、本物の大麻だったらどうしよう~とパニクる真面目な事務官が可愛くて、人間味溢れててついシンクロしてしまいました。
弟の自殺の真相を追いかける兄の話は切なかった。
ひと昔?前の外国の絵描きの話も、攻めのお坊ちゃんが優男でトキメキました。

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2014年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大きく、お話は3つ。

マンションの隣室に住む「怪しい男」との交流を描いた「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」。

上記にも登場する里村書記官と、彼の自殺した弟の捜査を担当した刑事・結城の話「明け方に止む雨」「少し戻って」。

外国が舞台の、殺人者の孫アーサーと地主の息子ジョゼの話「歌わない鳥」「風景画家と肖像画家」「鳥と木」。

どれもそれぞれ違う味わいでよかったな。
ひとつめの話はわりと軽いノリだったけど、「正しい人」っていうフレーズがやたら胸に刺さった。料理上手な男はいいですな。
ふたつめの話は真実がつらい…けど、里村さんデリケートそうに見えて案外強いね…という感じ。時系列というかひとつめの話とどっちが先なのかな?
みっつめの話も好きだなあ。相手には自分の生い立ちを理解できないだろう、という鬱屈を抱えつつの前半がいい。

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2014年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

草間さんやっぱり好きやーーー!!!!!!!!!!!となりました。やっぱ草間さんのBL好きです。なんか久しぶりのBL新刊かなって思ったけど1年振りくらいで普通だった。わたしの感覚おかしくなってる…気がする。

やっぱ表題が一番好きだった。メイト限定版の表紙見てちょっと怖いのかなと思ってたけど、すっごいよかった~~~~~~~~。でもお兄ちゃんそのまま付き合いはじめちゃって、ちょっと弟が浮かばれないなって思ってしまいました…死なんで言ってみればよかったのにね…弟…。
草間さんのキャラクターは男前な受けが結構いらっしゃるのできゅんとします^^そして萌える。

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2013年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真面目で融通がきかない裁判所事務官が怪しい隣人のタバコが大麻かと疑うことがきっかけでなんやかんやある話。

弟の自殺を信じられない裁判所書記官が理由を探すためにその理由を知ってて隠している刑事と二丁目をうろうろしてなんやかんやある話。

右のおふたりともが正しい人で、それは時として危ういものだけれど、それに気づけたのが事務官で、受け入れてくれる人がいたのが書記官ということであってるのかな。
行間を読ませる作風の作者さんなので、その行間を読むのが苦手な自分にはなんやかやとまとめるしかできないが雰囲気は好きなんです。


もう一つの連作短編は中世欧州っぽい時代もので、絵描きを夢見る領主三男坊が良くない噂で爪弾きにされている天才絵描きに魅せられて逃避行する話。
ポールへの救済があってよかったが、心理描写とは別のところでの行間が読めず(墓守の犯罪に加担している自覚はあったのか、じいさんのお金の出所はなんだったのかとか)、なんだか感情移入がしにくかったのが残念。
何度も読み込めばまた違ってくるかしら。

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2021年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず私には読み解くことが難しい作家さん。

題材は嫌いじゃないんだけどなぁ。
入り込むとこまで行きつけない、、、。難しい。
もっと分かりやすい表現をしてくれればなぁ、、、。

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2014年07月15日

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