【感想・ネタバレ】妄想ジョナさん。のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語は主人公のかなわぬ恋をえがいた物語である.
いつかはきえてしまうと分かっている.
絶対にかなわない恋.

現実世界から目を背けたいときに読むと元気をもらえる作品だと思う.
最後まで読めばきっと心あたたまると思う.


以下あらすじである.

主人公は,妄想に悩まされる男の子である.
過去のトラウマにより,現実から目を背けていた.

ある日,主人公の前に一人の女の子が現れる.
彼女の名前はジョナさん.
彼女は,主人公を現実から目を背けている主人公を助けるためにあらわれた妄想であった.

最初はジョナさんの存在を疎ましく思っていた主人公であったが,ジョナさんとの日々を過ごしていくうち,ジョナさんの存在は主人公にとってなくてはならない存在になっていた.

ジョナさんの努力の成果もあり,主人公は現実に少しずつ向き合うようになる.
ある日,ジョナさんの存在が消え始めていることに気づく主人公.
現実に向き合うことで,妄想をみる頻度が減った.妄想であるジョナさんも例外ではない.
主人公はジョナさんに消えてほしくはなかった.できることならずっといっしょにいたいと思っていた.

だんだんジョナさんと会う頻度が減っていく.
その日は,やってきた.
ジョナさんがいない.
いなくなって始めて気づく.ジョナさんの存在.
ジョナさんに合いたい.
主人公は再び現実から目を背け,妄想の世界に入り浸るようになる.そうすればジョナさんに合えると.
しかし,ジョナさんは現れなかった.

ジョナさんが望んだこと.それは,主人公が現実と向き合うことである.
ジョナさんにあう方法.それは,現実と向き合うことであったのだ.

再び,現実と向き合う決心をする主人公の前に現れたジョナさん.
ジョナさんは最後の別れを言いにきたのだ.

ジョンさんの存在を忘れることは決してないだろう.
ジョナさん「大好きだった」
主人公「僕もだよ」

0
2011年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

妄想にとりつかれた僕。
街を歩けばただの道もレンガづくりになり、しゃべるカエルがキセルをくわえ、二足歩行のウサギが目の前にいる。
そのウサギ、ヒロインもやはり妄想。

そんなヒロインに心を奪われてく―。

…そんな感じでしょうか。

とにかく主人公の妄想がすごい。なんか尊敬できるくらいに。
妄想ってやっぱさみしいですね。妄想してるときは楽しくても戻るとさみしくなる。

ジョナさんは、妄想だけど妄想から現実に引き戻そうとする妄想。主人公のために必死になる彼女はかわいいけどかなしい。
彼女のためにがんばると彼女から離れなきゃならなくなる。
なんかもどかしいです。

ラストは、さみしいけど前を向かなきゃならなくなる。前を向こう、と思えます。

読んでよかったかな?
また時がきたらもう一度ジョナさんにあいたいです。

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2019年04月20日

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