あらすじ
大変だ大変だ! 「3人デモ」から、2万人規模の「原発やめろデモ!!!!!」まで呼びかける「素人の乱」のアジテーター・松本哉の代表作がついに文庫化。最終章と年譜を増補。「家賃をタダに」「俺のチャリを返せ」デモ等の独自のデモや、「こたつ闘争」「路上鍋」等大学内や路上でできる作戦も満載。第1章では、安い衣食住の方法を伝授。金がなくても自由勝手に生きられる。
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Posted by ブクログ
正直、第一印象は良くなかった。タイトルも表紙もなんだか軽い印象を受けたし、くだらないハウツー本かと思っていた。しかし読んでみたらとんでもない本だった。腹を抱えて笑った。愉快すぎてしょうがなかった。愉快なだけではなく、ちゃんと生活の知恵も載っている。私はこの本を読んでヒッチハイクに興味を持ち、実際にトライして成功した。出会えてよかったと思える本です。
Posted by ブクログ
法政大学在学中の「コタツ闘争」や「俺のチャリを返せデモ」など、ユニークな活動で知られる著者が、貧乏でも好き勝手にやってきたこれまでの歩みの記録です。
めざしているものは湯浅誠と同じ方向を向いていると言えそうですが、著者のやり方は行儀の良い「反貧困」運動とは一線を画しており、一言で言うと、とにかくメチャメチャです。また坂口恭平の一連の活動や、高村友也の提唱する「Bライフ」などが、私たちの生活を根底から見なおすといった穏やかな反乱とすれば、こっちはとにかく桁違いの破天荒ぶりに、読んでいて笑いが抑えられません。
著者のことを知ったのは脱原発運動のときでした。原発はいらないという主張について尋ねられたときの著者の答えがふるっていて、「なぜ原発をなくしたいか。とりあえず単純に言っちゃえば理由もへったくれもいらないぐらいだと思う。こんな危ないものがあること自体が間違っていると思うし、なんでこんなものをつくったんだろうっていうのがすげえあって、誰がどう考えてもこれいらないでしょう」というものだったのですが、これが言える人は間違いなく強いと確信したのを覚えています。もう少し考えてみると、不安を抱くことなく生活をしたいという市民の希望を、専門家の間でなされるテクニカルな議論へと引き渡さなければならないことが、いったいどのように正当化されるのか、という疑問に気付かされたということでしょうか。「素人の乱」というコンセプトにも、こうした疑問に通じるものを感じています。
Posted by ブクログ
マヌケすぎて最高だ~。貧乏人が世の中でのさばる方法。街中で鍋パしたり野宿したり意味わかんないデモしたり。こういう人たちがいるってゆうのは知っておいたほうがいい!!!!!ほんとに面白いから!
Posted by ブクログ
ごぞんじ「素人の乱」の松本哉の本ということで、これは面白くないわけがない!まあ波長が合わない人は徹底的に合わないだろうけど、私は笑いをおさえるのに苦労したほどツボでした。
松本くんは肩に力が入ってないところとか、ヒガミっぽくないのがいいよね~。私もわりとマジメに反省しながら運動する方なので、こういうユルさには救われる。そうだよな、運動は楽しくないとね。ダサいデモ廃絶!行動はしないでコムズカシイことばかり書いてる人、「俺がモテないのは金がないせいだ!」とひがんだり、有名な学者をぶんなぐりたいとか言ってるやつも読んだ方がいいと思うよ。
あと、本文と関係ないけど、文末の新刊広告案内に同姓同名の人による『女たちの荷風』という研究書が入ってたのもウケた。