【感想・ネタバレ】少女マンガで読み解く 乙女心のツボのレビュー

あらすじ

何気ない一言で突然彼女が泣き出したり、さっきまで機嫌よくやっていたのにプリプリ怒り出したり……。
「女心なんて分からない」と首をかしげる男性たちは後を絶ちません。

そんな男女間の距離感を縮める、乙女心ガイドが登場!

今も昔も女性の絶大なる共感を集めてきた少女漫画をテキストに、

乙女心のツボや本音を解説していきます!

和久井 香菜子のユーモアたっぷりの語りが冴え渡る痛快エンタメ本。

漫画好きな女性はもちろん、恋愛エッセイ好きな女性も楽しめること間違いなし!


■□■登場マンガ■□■

『花より男子』
『ハッピー・マニア』
『めぞん一刻』
『メイちゃんの執事』
『ベルサイユのばら』
『オトメン』
『NANA』
『ガラスの仮面』
『あすなろ白書』
『Real Clothes』
『王家の紋章』
『きみはペット』
『ストロボ・エッジ』
『天然コケッコー』
『櫻の園』

…etc.

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とにかく面白い。笑いながら読んだ。
著者のユーモアと突っ込みの鋭さと言葉の選び方がなんとも絶妙でした。

少女漫画少年漫画両方読みながら育ちましたが、あの頃何気なく読んでいたマンガが自分の考え方にどう影響してるかわかったような気がする(笑)

少女漫画がどう構築されているかがわかります(笑)たぶん(笑)

0
2012年01月21日

Posted by ブクログ

「“乙女心”をつかむには、少女漫画を読めばいいのです。」この衝撃的なコピーから、この本を読み始めました。いろいろと参考になることが多く、面白かったです。 この本を読むきっかけになったのは僕もそろそろ、というか完全に手遅れなことは承知の上で、それでもまだあがいてみたいと思い、読んでみることにいたしました。一読してわかったことは、僕がいつも親しんでいる世の中を裏側から暴く漫画や、ヤングアニマル系の漫画とは180度違った世界が展開されていて、こういうものを皮膚感覚で理解しなければ、乙女心を理解できんのかとまた少し暗澹たる気持ちになりました。僕はここに掲載されている漫画を「ベルサイユのばら」以外はほとんど知りません。ですので、解説を読んでも作品の世界観がつかめなかったので、ずいぶんと難儀しました。

特に理解できなかったのは男女の場で「いざ鎌倉!!」という場面でも決して男はサカってはいけない、というところで、これには正直、
「どうすればいいんだよ…」
と読みながら突っ込みを入れてしまいました。この本にいわく、女性は自分のことを「女」として見られるのはいいけれど「欲望の対象」として見られることには我慢がならんのだと。この微妙な「差」が乙女心ってやつなのかいなと読みながら思ってしまいました。

これから少し僕は、少女漫画を見倒して、乙女心、というものが肌で感じられるように精進していきたいと思います。とりあえずは先日読んで挫折した「きみはペット」からいって見ようと思っています。今後僕が向き合っていかなければならない女性はああいう女(ひと)たちだろうと思うから…。

0
2011年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p35 女が喜んでいるのは、そこに込められた、どれだけ自分のことを考えてくれたのかという「想い」
p39 行動と言葉、両方欲しいのが女というもの
p49 要は自分のためにもったいないことをして欲しい。「自由奔放さへの憧れ」
p54 男子はアンニュイであるべし。「わかってあげられるのは、私だけ」。『日出処の天子』の厩戸皇子のようにヒーローがぐずぐず悩んでくれると、「かわいそう」とか「なんとかしてあげたい」とか、簡単に感情移入することができるので、読みやすいのだ。
P64 「男を好きになる理由は、決して財力じゃないの」という建前ではあるのだが、「でも金持ちだったら嬉しいな」と心から、心底、心から想っているのだ。

p82 少女漫画は、たいした出来事もなく、「そこでどう思ったか」とか「なにを考えたか」なんて話。
P87 「女の前と男の前では態度が違う女」。つまりビッチがどれだけビッチかということでドラマの面白さが決まるということですね。
p95 この男は自分が捨てた以上のものをくれるのだろうか。
P106 自分のために地位を上げてほしい。(源氏物語の夕霧みたいってことだね)
p112 ニョロっと欲情しつつも、そこでストップしていただくのは、極上の女萌えなのである。
p115 女は、強引な男に弱い。本当に頼れそうな人から「俺についてこい」とか言われたら、その場で荷物をまとめて支度をしてしまいそうだ。

P128 少女漫画の男性キャラが悪魔だの妖怪だのっていう場合は、主人公のために力を使う設定。
P130 「つけ回しているうちに、好きになっちゃった」が女としては萌えなのである。自分の中身に惚れて欲しい女としては、そここそが萌えなのである。
P144 緊迫感や仕方ない感の上で、男女のふれあいに萌える。
P153 「実は血縁」という別れネタは、ドラマチックな上に傷も浅いという、大変便利な展開。

P168 生まれ持っているものではなく、自分の努力により手に入れたものを評価してくれるというのは、女にとって激しく誇りだ。
P172 「いいな」と思う男性像というのは、見た目ではなく、「自分をどれだけ理解してくれるか」ということなのである。女が男性に求めるのは、見た目の良さではなく、何かの能力でもなく、「自分への理解」なのだ。
P177 自分を根底から否定されて初めて、人は真摯に自分の欠点と向かい合って成長しようとする。(ケンカ指摘だね!)

P207 ”素直”はすべての欠点を覆い隠す そして男の”弱さ”に女は萌える

0
2011年04月10日

Posted by ブクログ

『BLACK BIRD』(桜小路かのこ,小学館,全18巻)という少女漫画が絶賛連載中だった頃、コミック派の私はとにかく続きが気になって気になって、先取り情報を集めよう!と、たどり着いた作者のブログで紹介されていたのが本書だった…と記憶している。
タイトル通り、少女マンガで乙女心のツボを読み解こう~という試みの本。

こうして改めて見てみると、少女漫画って、なんて女に都合の良いつくりになっているんだろう!笑
ほとんど身勝手な妄想すぎて、真面目に読み解くとツッコミどころ満載だよ!!笑

とくに、『ストロボ・エッジ』(咲坂伊緒,集英社,全10巻)の最初のエピソードとか、あれは蓮くんがイケメンだったからゆるされた話だったんだなとw
漫画読んでる時は、主人公・仁菜子の気持ちに大いに共感して(というか肩入れして)、彼女でもない人への贈り物は趣味も分かんなくて買うの苦労しただろうなぁ~とか思って、きゅんきゅん♥しとったけども…たしかに冷静に考えてみれば、アンタそれ本当に似てるヤツ探したんかい!?って思うわ。なんかあるでしょうよ、苺でもバナナでも。せめて同じフルーツ系統のストラップ買おうよ。笑

…とまぁ、こんな感じで少女漫画と乙女心について延々語られているわけでして。
だけど、少女漫画ネタをいざ現実に実行する~というのは、かなりハードルが高いと思うなあ。
乙女心は複雑で、それこそ女の数だけ違いがあると思ってもらって差し支えないかと。笑
まぁ、こっちとしても「南ちゃんを見習え!」とか言われたら、いや無理だからw~って返すしかないんだけどさ。

0
2017年07月23日

Posted by ブクログ

 実は、随分前に読み終えていたこの本。
もう一度読もうかと思っていたけど、読めないまま
返却期限がきてしまいました。

 少女漫画にみる乙女心をくすぐるツボを
紹介してくれてます。
乙女じゃないまでも、女性である私が読むよりは
世の乙女たちの心を理解したい、または
振り向かせたい子がいるという男子、男性諸君が
読むほうがいいんだろうな。
男性向けに書かれているように思えます。
女子には、それは言うまでもなくそうだよね、
ということが満載です。
そうかな?と思うこともあるけど。
懐かしい漫画の話も出てくるので、知ってる漫画が
出てくると、「そうそう、そうだよね」とうれしくなります。

 ひとつひっかかる事が・・・注釈が若干うるさいです。
なんか、面倒。
すっ飛ばして読んでも、特に不都合はないので
もし面倒なら飛ばしましょう。

 この本を読むと、古い少女漫画も読みたくなります。
今度京都に帰ったら、マンガミュージアムに3日間くらい
どっぷりこもることにします。

0
2012年05月11日

「雑学・エンタメ」ランキング