あらすじ
明日のパン代すらおぼつかないほど貧しい画家がいた。売れない絵でも描き続けられることが幸福だった。そんな彼がある日出逢った音楽家は、若くして成功し地位も名誉も金も持っていたが恐ろしく孤独だった。透明に輝く画家の魂に触れるうちに頑なな心が解け始めて…。ARUKU渾身の傑作選集。
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Posted by ブクログ
この方は、如何してこんなに残酷なんだろう。
それがどうしてこんなに染みるんだろう。
表題作、何故だかあの後に画家が幸せになれた気がしないのです。音楽家も、如何してあれだけで手放してしまったのか。そこらが分かり辛いので、更にもやもやします。
ARUKUさんの受って如何して孤立無援なんだろう。貧乏よりもそこがつらいです。
誰にも気付かれず、ひっそり消えてしまうイメージ。
この不安感も染みるんですが、もう少し幸せでもいいかも。
この中では、名もなき人の話と遠足が好きかなあ。
最後の馬の話は、この子は耳が聞こえないんですよね。
その割に話が通じているのは、唇を読んでるって事でしょうか。
受くんよりも、みどりさんの方が何かごつくて強そうでした(笑)
名もなき人の青い電車と線路を歩くシチュエーションって、もしかしてチェブラーシカでしょうか?
だとしたら、とても明るい結末かも。