【感想・ネタバレ】多数決を疑う 社会的選択理論とは何かのレビュー

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Posted by ブクログ

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多数決制度だけでは民意を拾い上げたことにならない、多数決には欠陥がある。というのが大体の主な主張です。それに代わる意見集約の仕組みとして、ボルダルールとか、コンドルセルールなど、様々なやり方が提案されていました。
そして、そもそも多数派の意見になぜ従わなくてはならないか、というところはルソーの一般意志の話が出てきました。簡単に言うと一般意志に基づいて社会は運営されるべき、多くの人が支持する意見が一般意志とみなされるという論理から、多数決が正当化されています。この本でも主張されていましたが、多くの人とは誰か?が重要な気がしました。選挙で当選したから、自分たちの意見が民意なんだというのは乱暴で、一般意志にそっていくよう不断に確認する振る舞いが求められます。この辺りのルソーの話はもう少し勉強しないとな、と思いました。

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2021年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多数決は万人のためのものである。陪審定理は正解率を高めていくため、自身の考えと陪審結果が異なる場合は、自身が間違えている。ルソーによると一般意志は、分割不能な集合体である人民の一般化された意志であるため、代表制とそぐわない。この時、人民の主権は立法を指す。共同体の個々の構成員は、法案が一般意志に適うかどうかを判断し、多数決においてそれは正しさを証明されるため、多数派に少数派が従う正当な根拠となる。多数決をする際には、個々の要素を整理し、論点を明示することで、より正当な多数決となる。

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2021年01月24日

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