【感想・ネタバレ】未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう ――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦のレビュー

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Posted by ブクログ

東日本大震災後、東北地方の人たちの中には、新しい時代のコミュニティの動きがたくさん生まれたようです。

震災後、全てを失ったかのような人々。行政や"他の誰か"、が何かをしてくれるのを待つのではなく、自分達ひとりひとりが他者と繋がりながら行動を起こしていく。それぞれの出来ることを持ち寄り、安心して発言できる場を作り、お互いを癒し合う。試行錯誤しながら新しい社会を作っていく。

この本では、最近よく使われるワードがたくさん出てきます。例えば、地域、繋がり、場づくり、コミュニティ、レジリエンス、などなど。

著者は、これらの"場づくり"で活動する外国人のとても優れたファシリテーター。彼が、震災後の東北の人々と共に活動する中で見聞きしたことを分析し、記録しています。

この本は、古い価値観が崩れ、「本当の幸せな生き方とは何か」を探し作っていこうとする人たちにとって、やり方の教科書のような一冊になるのではと思います。リアルで詳細で新しい方法論の本でした。そしてその方法論は、現在も進行中のもので、決して誰かに何かを押し付けるハウツー本のようなものではありませんでした。これからも著者の経験と共に、ブラッシュアップされていくだろうと思いました。

日本の様々な地域で、同じようなことを今まさにやろうとしている人にはとても貴重な本だと思います。そうではない人には、もしかすると退屈な本かもしれません。

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2020年03月27日

Posted by ブクログ

本にも出てくる東北の復興に取り組む知り合いたちからBobさんのことはたびたび話に聞いていて、どんな方なんだろう?どんなことを一緒にしているんだろう?と思っていた。なので、震災後、Bobさんがなぜ日本での仕事にかかわることになったのか?みんなが混乱する中で、
みんなでほしい未来を、どうやってつくりだそうと
してきたのか、などなど、じっくり読むことができて嬉しい。本の中では、とくに「自分の混乱とちゃんと向き合うこと」というあたりの文章が気になった。私もちゃんと覚悟を決めて向き合ってみたら、New Normalを生み出していくところに貢献できるかも。

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2015年06月15日

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