あらすじ
法律によって自由な創作が禁止された世界……いつしか自分らしい絵を描くことを諦めていた彩人が出会ったのは、謎の生徒・結月ゆかり! 自由奔放な彼女は彩人に、“魔女”と噂される図書委員・史結を引き合わせ……? ――ルール? 小言!? そんなの蹴っ飛ばしちゃえ!! 暗く狭い地下書庫に3人が揃う時、不器用な創造者(クリエイター)の衝動が走り出す!!
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Posted by ブクログ
初ボカロ小説ー!5分以下の音楽の中の少ない歌詞をどうやって物語にするのか気になってたけど、それぞれのイメージに差がないからすごいしっくりくる。
ボカロの子たちってほんと多いから結月ゆかりちゃんのこと知らなくて、曲聴きにいったらキャラも可愛いし声も可愛くてときめいた。
穏やかな声質だから元気っ娘女子高生は合うのかなと思ったけど小説のゆかりさんの意外と繊細さというか穏やかさというかそういうところが合っててあ、Pさんも著者の方も流石だなと。
小説ではなぜ三人が革命を起こそうとしたのかに焦点があたっていて、読んでて苦しいくらいだったからぶち壊せて良かったなと。
あるイラストレーターさんが「絵は自分にとって第二言語だ」と言っていたのを思い出して、物語中の三人が自分の思うままを表現できないのは喋れないようなものかなと思った。
ゆかりさんは二人を引っ張るような形で二人の自由を探すんだけど、二人が自由を見つけた先にあったのはゆかりさんの自由な表現で、二人がいたからゆかりさんのチョーカーは切れた。
三人の力が合わさって、方丈と衛というキャラクターがいて、革命が起きて、学園が少しだけ変わった。
読み終わってスカッとしました。元気を出したい時は双極性トランキライザーを聞こうと思います。