あらすじ
史上初の大学選手権6連覇を達成した帝京大学ラグビー部を率いる岩出監督が選手に伝え続けた、一時の勝利だけを目指すのではなく、人生を生き抜き、輝く人間になるための心の持ち方「負けない」作法とは? 悲観的に準備し、楽観的に実行する。『二軸思考』で人生を、ビジネスを勝ち抜こう!! 帝京大学ラグビー部の部員に対してゼミを行っている同大学准教授の森吉弘氏と岩出監督の対談も収録。
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Posted by ブクログ
前人未到の9連覇を達成した実績のある人の言葉は説得力もあるし、何より分かりやすいと思った。
自分の中で1番心に残ったフレーズは
「どんな組織でもできる人とできない人で成りたつ。
全体の2〜3割はほっておいても自分でできる人。
別の2〜3割はモチベが低くやる気が全くない。
残り4〜6割が1人でやれるやれない人どちらにでもなりうる人。それはリーダーの働きかけ次第」
理想は100%導くことだが、それはあくまで理想で現実を見てそこで自分の役割が何かを考えるきっかけになった。
Posted by ブクログ
岩出監督のビジネスセミナーに参加し、この本を購読してみました。ラグビーの監督経験によるコーチングの本ではないので、ラグビーを良く知らなくても楽しめます。スポーツをしている方はもちろん、ビジネス(部下育成やリーダーシップ)にも活かせます。日常生活においてもどのようにマインドを整えておくかという点で有効な内容かと思います。ただ、感心はするものの実践がとても難しいことも・・・。
Posted by ブクログ
■総括
①心/身体が乱れている時、原点に立ち返らせてくれる1冊
・まずは自分自身を整えて、ニュートラルに戻すよう強く訴えている
・確かに、当たり前のことが疎かになっていて、いい結果は出ないように感じる
・初心を忘れてしまっている時に、思い出したい1冊だと思う
②負けない要因を作らない
・勝負である以上、相手に依存してしまう
・負ける原因は自分が作る、勝つ原因は相手がくれると自覚する
■要約
1. 作法0
・前提として
勝負である以上、相手の能力に依存する部分が大きく、絶対勝てるかどうかは相手次第
だが、負けないために自分を仕上げる方法はある
・負けない作法とは、自分をニュートラルな状態にし、常に全力を出し切れるようにすること
・負けない作法のステップ
①環境を整える(身の回りを綺麗にし、勝負の土俵に立つ)
②身体のコンディションを整える(心を落ち着けるための前提条件、自分なりの方法を見出す)
③マインドコンディションを整える(どんなことがあってもニュートラルに戻し、自分の力を発揮する)
④振り返りをすぐ、何度も行う(成功も失敗も得た情報は次に活かす)
⑤丁寧に日常生活を送る(日常の小さなことに目を配る、応援したくなる人を目指す)
⇒ このステップを習慣化する
2. 作法1
・幸せには3段階ある
①授かる幸せ(当たり前に衣食住ができること、安心して暮らせることに感謝)
②できる幸せ(目指す自分や目標に近づく幸せ)
③与える幸せ
・3つの順番を飛び抜かすことはできない
⇒ ②できる幸せ、が域に達してないのに、③与える幸せ、は追求できないのではないか
・作法0を踏まえて、自分作りを進め、余裕を持てるようになることが作法1の目標
自分のことしか関心持てないうちは、できる、とは言えない
3. 作法2
・負けない極意は常にニュートラルに保つこと、両極にある2つの軸を常に意識して、その真ん中に立つ
・勝ち負けは相手との関係で決まる
負ける原因は自分が作る
勝つ原因は相手がくれる
・勝っても負けても、なぜ、何がを考える
・悲観的に準備し、楽観的に実践すべし
・今に集中する(過去や未来に心が奪われてることを自覚する)
・勝負する時は、相手を知る(相手より少し上を目指す、油断しない)
4. 作法3
・仲間づくりの前に、自分づくりが必ず必要
5. 作法4
・社会でいきていく力とは、自分で考える力のこと
・考える⇒分かる⇒できる⇒楽しい、のサイクルを身に付けると、何事も怖くなくなる(いつかは楽しいと感じれるとわかる)
・人生に負けない考え方を持っていること、それが負けない作法
Posted by ブクログ
帝京大学ラグビー部岩井監督と同学教授森氏の著書。今年度引退した自分に深く響く内容だった。常に両軸の中立点を意識する。これはどのような状況においても適用されうる考え方だと思う。ところどころ精神論的な部分もあるが、これらも大切な考え方なのかも知れない。
Posted by ブクログ
いつまでも
「自分たちも下っ端の時は辛かったから
上になったらやり返す」という
思考回路を切らない限り
チームの雰囲気は
好転していかないということですね
Posted by ブクログ
岩出監督と思想が近すぎて驚いた。岩出監督に近づきがたいと感じたいた理由がわかった気がする。自分と考えが近すぎると、見透かされる気がして、近づき難かったんだと思う。考えが近いと、経験では勝てない。トータルで負ける。勝ち負けではないけど…
また時間がたったらよみたい。
Posted by ブクログ
負けない作法、と聞いてなんとなく交渉ごとなどでの絶妙な塩梅(51:49とかで折衷案をとる、みたいな)をとるためのテクニックだと思ったのだったが、シンプルに試合に負けないための心構えだった。笑
考え方としては中道とかに近いのかな、それにメンタル面とか体調面も常にニュートラルを保っていましょう、という内容。
作法0から4まで分けられているのだが、どうにも同じ話の繰り返しのように見えて途中から流し読み。多分こういう体育会系の環境に馴染みがある人ならもう少しリアリティを感じて面白く読めるのかもしれない。
応援されるようになる選手、みんなを結びつけられるリーダーになるためには普段の雑用や家事も大事だよ、や、25年先のキャリアを見据えよう、など男性向けに書かれてる本なのだなという所感。雑用も家事も女性は基本的にやるように教えられてるし男性と同じように25年先のキャリアを見据えられるとは思えない。(昨今の情勢だと男性だってその限りではないとは思うけど)
まあこういう世界もあるんだな〜という感想。