【感想・ネタバレ】余剰の時代のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年03月19日

この著者の英文法の本を持っていて、「あぁなるほど」と思いつつもちょっとひねくれた人だと言う印象があった。が、嫌いではないので書店で新刊が出ると気にはしておりました。そこに今回の著書です。
さて余剰の時代らしいです。
ま、はっきり言うと感想書くよりまず読んでくださいって本でした。
弱肉強食ってな自然の...続きを読む摂理だよな、ほんとに。なので皆自分で考え行動しましょうね。
いつまでも弱者ぶっててはどうにもならんと思います。
うん、面白かった。

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Posted by ブクログ 2015年10月11日

少々言葉使いや文章が荒い。わかり難いところもあったが著者の言ってることは全くその通りだと思う。多分誰もが意識の下では考えていることなのだろう。とても言い難いが長生きは世の中のためではない、は同意せざるを得ない。
また、今福祉や平等が叫ばれる中そもそもそれを信じることに疑いを向けるという視点は自分の中...続きを読むに新たな指標が出来たと言える。

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Posted by ブクログ 2015年05月09日

いつもは単行本で出されているこの本の著者の副島氏の本を新書コーナーで見つけました。偶には副島氏も新書で書くのだなと、本屋さんで手に取りました。

余剰の時代というタイトルなので、日本が経験した「デフレ」についての解説かなという気持ちで本を開いてみたのですが、はじがき、を読んでみると、どうも雰囲気がい...続きを読むつもと違いました。

彼はこの本を書くにあたって、かなりの覚悟があったようで、本を書き上げるにあたっても、多くの文献を読みこんだ様です。「余剰」という問題は、彼によれば、欧州で100年ほど前に始まった、解決不能な問題で、いまも日本も含めて多くの国が苦しんでいるということです。

デフレを脱却する、と日本でもアベノミクスが、インフレ(成長?)を目指して頑張っていますが、「余剰」が問題であることを、この本を通して私なりに理解したいと思います。

以下は気になったポイントです。

・ルソーはフランス革命の人権思想と、平等思想の過激な革命の生みの親である、あまりに過激な平等を唱えると、人間社会は地獄になる。これが、ソ連や中国で暴走した(p37)

・ケインズもヴォルテールも同じく、悲観的なペシミズムから考えている、「目の前の問題を解決することは容易ではない」という考えで、それは「余剰=surplus」の問題で、人類にとっての余剰こそは解決することができない最大の巨大な問題である(p40)

・夢、期待、願望、望み、で生きると失敗することが多い。注意しなければならない、注意する、用心する、警戒する、疑ってみる、「あっ待てよ」と思って考え直すことが大事である。「すべてのことはそんなにはうまくゆかない」(p58)

・自分がいま考えていることを、自分に向かって「この考えで良いのか」と、真剣に時間投入しないとダメである、その思考過程を持つことが大事(p61)

・日本の大企業は1400社、その周りに子会社、関連会社が20万社、そこに属しているのが大企業系サラリーマンで、この他に280万くらいの中小企業がある。この他に120万人の個人事業主がいる。給与所得者(サラリーマン)=法人や個人事業主に雇われている、が3000万人いる、そして公務員が440万人(国家公務員;100万人)(p67)

・戦争とは、新しい形での権力者たちによる人々への支配の継続である、戦争になったら社会の下に人ほどたくさん死ぬことになる(p69)

・過剰生産になり大量に余ると、ほかの若い人たち向けの洋服など要らない、ということになる。これが日本でも2000年に入って現実に起きた現象。しかしその始まりは、100年前のヨーロッパで起きていた。過剰生産、そして過剰労働力の問題に突入していた(p72)

・余剰がなかった時代には、商品(工業生産物)は本当に価値があった、労働者がつくったものは有難かった(p72)

・先進国で作りすぎて余ったものが、ものすごく安い値段で出回るので、貧困国・新興国のほうがどんどん豊かになっている(p74)

・メガフロート(巨大な浮体構造物)をつくり、その上に空港や都市をつくるといい。地震にも津波にも強い、作るために鉄鋼をつかうので、製造業と造船業が儲かる(p79)

・メガフロートは、空母と同じ機能を持つ。今の10万トンクラスのアメリカの空母でも、長さ333メートル、横幅70メートル。メガフロートは長さが10キロもある(p82)

・帝国というのは、ただ単に隣の国の領土が撮りたくて戦争をするのではない。民衆を食べさせるために溜まった巨額な赤字のために帳簿が回らなくなり、これを燃やし尽くすために戦争をする(p83)

・帝国は、都市でブラブラしている若者50万人くらいを兵隊にして、砂漠地帯まで連れて行って戦争をさせて死なせる。殆ど帰ってくることは無かった(p84)

・人間は要らないといったら全部殺せということが本当に行われた、単に相互の苦しみが激しかったから、というだけでは説明がつかない。戦争の恐ろしさは、余剰なものを処分するという発想が根底にある(p87)

・税金と法律の強制で、平等社会をつくってはならない、人は(なるべく)平等である(べきだ)(しかし実際はそうではない)ので、憲法でも法の下の平等としか書けない(p116)

・現在のアメリカは、オフショア・バランシング理論、といってオフショアでそれぞれの地域を対立させて均衡させればよいと考えていて、アメリカの兵隊を出すことはしない。しかし2年後にヒラリーが大統領に当選したら変わるだろう(p159)

・投資の世界でよく言われるが、そんないい投資
の話があったら人になんか勧めずに、自分だけで買うだろう(p181)

・人生の6つの重大事、1)大学受験、2)会社に入ること、3)結婚相手を見つける、4)家を買う、5)ローンに耐える、6)子供を産んで育てる(p185)

・大組織にいる人間たちほど、本当は落ちこぼれなのだと言った方がいい、でもこれは言わないことになっている(p186)

・日本国憲法を含めて憲法というものは、公務員たちに対する命令である、公務員は国民の権利を絶対に侵害するなという命令である(p190)

2015年5月9日完成

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