【感想・ネタバレ】殺人症候群 <新装版>のレビュー

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Posted by ブクログ

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【ネタバレ】失踪症候群を読んだあと2冊目をとばしてこの作品を読んでしまったため、なぜ環と武藤の関係が少しギクシャクしているのか分からなかったのだが、さらに、少し好感をもっていた倉持の行動に困惑させられた。
今までにも少年法と私刑を扱う小説をいくつか読んだが、中でもこの作品はかなり過激な表現も多く、読者に課題を突きつける内容となっている。
被害者の私刑(復讐)に対する様々な考え方が示されており、結末も私にとっては複雑に苦いものであった。

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2019年10月06日

Posted by ブクログ

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評価は4。

内容(BOOKデーターベース)
殺人を他人から依頼されて代行する者がいるかもしれない。警視庁の環敬吾は特殊工作チームのメンバーを集め、複数の死亡事件の陰に殺し屋の存在がないか探れと命ずる。事件の被害者はみな、かつて人を死に至らしめながらも、未成年であることや精神障害を理由に、法による処罰を免れたという共通点があった―愛する者を殺されて、自らの手で復讐することは是か非か。社会性の強いテーマとエンターテインメントが融合した「症候群三部作」の掉尾を飾る傑作!

殺人の被害者保護に関することは永遠の課題だと思う。ここに着眼点を置いておりとても興味深く読めたが・・・響子の浅はかな行動や考え方が今一。更に言えば同じ事に関する説明や心の中の言葉が多すぎて少々面倒に感じた。
しかし、歩が彼とは・・・ここは驚かされたわ。
結末に関してはこの作者特有なんだろうな~。誰が生き残ってどうなったのかは読者の想像で終わり。
分かっていたはずなのにもやっとした。

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2017年02月22日

Posted by ブクログ

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ドラマを観てから読んだので、犯人もわかってしまっている状態で、楽しみ半減... ただただ、被害者遺族は復讐してはいけないのか?という重いテーマだけと向き合うことになってしまった。読み進めるのが辛かった。ドラマより結末はさらに悲惨だ。因果応報なんだけどね。
あまり重要でない登場人物の唐突な背景語りが何人か分あり、少々辟易した。
ラスト、倉持は生きていたのかなぁ?

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2020年10月07日

Posted by ブクログ

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ドラマにハマって原作購入。

まず、設定がかなり違う。特に鏑木の背負っている背景は職業殺人者へと至る動機の点で決定的な違いがあったと思う。
原作の「純粋に響子のため」は多少無理があると思った。現職の警察官が、たとえ愛しているといえども純粋に女のためにあそこまでできるかな・・
しかも鏑木自身は正義のための殺人はあり得ないと思っているわけで。
この点ドラマ版では鏑木自身も少年犯罪の被害者遺族なので、その心はより複雑で闇は深く、説得力があった。
ドラマ版のこの鏑木の苦悩の描き方に惹き込まれたので原作は物足りないと感じた。

まるでプロポーズのように言い放った「殺してやろうか。俺が代わりに」、
同一事件の被害者遺族として境界線を超えてしまった鏑木と踏みとどまった武藤を象徴するセリフ「復讐しても地獄、復讐しなくても地獄、いずれも地獄だ」、
まだ鏑木の正体を知らない武藤が、いずれ対峙することとなる彼を前に本音を語る「私は鏑木さんのように強くないから、復讐を乗り越えて、真っ当な道を歩けない」・・・
印象に残ったセリフも全てドラマオリジナルだと知って残念。

もっとも、ストーリー展開や小説ならではのトリックはとても面白く楽しめた。
主に鏑木、武藤、原田、響子、小島の目線で章が切り替わりストーリーが進行していく。各章がそんなに長くないので先が気になって長編にもかかわらずスラスラ読めた。
原作はストーリー重視、ドラマ版は鏑木・武藤の内面重視。
ドラマ版を知らなければもっと評価上げたと思う。

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2020年08月12日

Posted by ブクログ

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3部作の最後と知らずに読んだ。どうりで登場人物のキャラクター把握に苦労した。
一瞬母親殺しの犯人の心臓移植されるのか!と思ってドキドキしたが違った。

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2018年03月22日

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