あらすじ
チベットの小村に生まれたケツン氏。人類の叡智の伝統と、チベット仏教究極の教えの修行に励む彼を中国の侵攻が襲う。著者が師事した高僧の魂の旅と優しく偉大な文明の記憶を描く。『知恵の遥かな頂』を改題
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Posted by ブクログ
学びには師を求めて教えを請う急ぎ足で旅をする方法や
出合いを拾いながら自分流に真理を求めて歩む
緩やかな道もある
いずれにしても
無限の学びだからどちらが近道ということもなさそうだ
中沢新一は悟りの境地を求め僧侶に憧れて師を求めたが
ラマに諭されたように結局研究者の道を選ぶことになる
それは瞑想によってヒラメキを求めるニンマ派に惹かれながらも
学識を重んじるカギュ派の道を選んだことになるのだろうか
それとも学識派に感覚派であるニンマ派による悟りの世界を
持ち込もうとしているのだろうか・・・
中沢新一による多作な本からかなり読み込んできたけれども
そろそろ行き詰まりを感じてきたように思えてきた
何かが中途半端に感じてしまう
悩みを綴る誌のようでもあり発見の喜びに欠けるのかもしれない