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Posted by ブクログ
解説も含め571ページ。しかも上下左右のマージンがせまく、ページに文字がびっしりと並んでいる。上下巻にしても良いくらいの量だけど、出版社としてはそれでは売れないと考えたのかな?
しかし、この小説めちゃくちゃ面白い。帯に「ページをめくる手が止まらない(二宮清純)」「ラストまで一気に読ませる(北上次郎)」とあるけど、まさにそのとおりだった。
文字数の多さと冒頭に「セイバーメトリックス」の公式が出てくることから、読みはじめたときは「なんか面倒くさい小説なのかな?」とも思ったけれど、ぜんぜんそんな事はなく、「この後どうなるんだ?」→「やはりそう来たか」or「まさかそう来るのか」と小説の世界に素直に飛びこんでいけた。
エピソードもてんこ盛りで、どんでん返しもいくつか用意されており、まるで良質のハリウッドエンタメ作品を楽しんでいる感覚(褒め言葉です)。最後の方はやや力技で持ってった感じもするけれど、読後感はさわやか。
お腹いっぱい堪能しました。