あらすじ
僕はバード・リスキィ。僕が生きているのは、奇蹟軍と枢機軍が果てのない戦争をいつまでも続けている世界。特殊能力者“奇蹟使い”である僕と妹のアノーはこの愚かな時代を変えるべくある計画を実行したが、それは僕らの予測を超え、戦場で敵同士として出会った若者と少女の数奇な運命を導くことになる。少女の名は夢幻。彼女は十七歳の戦略兵器。そして若者は報われぬ一兵士に過ぎなかったが、実は彼、トモル・アドこそが僕らの戦争世界の運命を握っていたのだった。――これは戦い殺しあい、出会ってすれ違う人々と夢をなくした機械達の叙事詩。悪夢と未来を巡るこの凄絶な舞踏会から、僕らは逃れることができるのか……。
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Posted by ブクログ
ヴァルプルギスの後悔でリスキィさんがいたので再読。
やっぱり好きだ。
主人公とヒロインのキュンキュンな感じとか、
リスキィ兄妹が普通にいいやつなところとか、
最後の主人公に涙。
2022.3.12再読 やっぱり泣きそうになる
僕らは虚空にシリーズも関連あり? 再読せねば
Posted by ブクログ
一言でゆーとブギーポップって何ジャンルよ? って訊かれると困る、そんな代表作を持つ上遠野浩平さんのファンタジー。SFというよりこれはもうファンタジーでしょ。肝心の内容はなんかガンダムを連想させるね。面白かったけどラストきになるなぁ。続きでないんですか?
Posted by ブクログ
ブギーポップシリーズ以外で初めて手にする上遠野さんの小説。
期待していた以上のものでした。世界観も登場人物も小説の構成も全て好きです。一気に読み終えてしまったほど楽しかったです。
読んでいてなんとなくガンダムを思い出すような話でした。トモルと夢幻のシーンはどれも好きなんですが、中でもトモルが感極まって夢幻に想いをぶつけるシーンには胸を打たれました。トモルだから言える台詞。トモルにしか言えない台詞でした。口絵もお気に入りで中でも「出逢い」の絵は格別です。登場人物はリスキイ妹が最も好きです、あの健気さがいい。
物語は、二人の未来もこの戦争の行方も、何もかもわからないままに終わってしまうんですが私はあえてこのままであってほしいと思っています。ちゃんと完結する話が好きな一方でこういう風に読者の想像に任せるような話も好きなので。ただ、この世界観はすごく気に入ってるので何か違った形でまた読むことができたら嬉しいです。