あらすじ
『さてはて、厄介な事になったものだヨ。島を襲う連続爆破事件に、島を仕切る組織の重役達が次々と殺される状況デ、島に戻ってきた二匹の犬に、再び不気味な動きを見せる小鼠達と、翻弄されるうちの猫。東と西の関係も爆発寸前というこの状況、一体どうなんだろうネ? 島は終わりに向かっているのか、それとも――。……何、別に大したことじゃあないサ。例えこの島が燃え尽きようが粉みじんに砕けようが、住人が全て死のうが、大した事じゃあなイ。それが、この島というものだろウ? 殺人鬼と少女がお互いの顔すら見ずに踊っていル――今は島の行く末よりも、このダンスの結末を楽しむとしよウ。そうだろ? 諸君』
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Posted by ブクログ
何て言うか、ホンマにこの作品にはいつもいい意味で騙されます。
まさかの展開にかなり驚きました。
八雲とナズナのあのシーンは見応えありました!
あと、リーレイのキャラクターがわりと好きです。
この作品、本編は終わったけど、短編集を思わず買いました!
今半分読んじゃいました。
本当に読み出すと止まらなくなりますね、これは。
Posted by ブクログ
好き嫌いがはっきり別れそうな本だなあと思いつつ、
個人的にはもう、ものっすごい、好き!です。
バネ足ジョップリンというキャラ(というよりあれはもう
“システム”だと思うけれど)が、ほんとうにたまらなかった!
成田さんの、群衆というか、得体の知れない集団というか、
そういうものとそれに伴う情報の書き方がすごく好きだ。
Posted by ブクログ
「最近、ネズミの子供達、島中でよく見かける。私、ネズミ見つける。抱きしめる。撫でる。可愛い。キュウ。……ずっとやってた。疲れた。寝るぅ」―――本文より抜粋
Posted by ブクログ
隔離された島で巻き起こる犬と猫達の馬鹿騒ぎ。
越佐大橋シリーズのキャラ総出演!
前作「Mew Mew」で主役だった潤のセクシーショットもあるよ
Posted by ブクログ
最終巻だよ全員集合!というかんじで、とりあえず今まで出てきたキャラがこれでもか!っ手くらい出てきます。暴れます。
話の落ちは少しばかり弱かったようにも思えますが、でも、成田さんっぽいというか。
なんだろ、「いろいろあったけどこいつらは変わらず暮らしていくんだろうなー」みたいな。
ハッピーエンドとは言い切れないけれどこれもあり、かな。
Posted by ブクログ
「ふざけるなよ。俺が―――その程度の存在でたまるか」――…虹髪の男
「越佐大橋シリーズ」ついに一区切り!!
再び島に戻ってきた狂犬二匹。
まともだと思いこもうとする恋する殺人鬼。
物語に踊り出てしまった探偵兄弟。
猫。ネズミの王。伝説の男。最悪で天才な悪人。地図を作る子。
遊び人。美しい幹部。可愛い者好きの殺し屋。英雄。
ラジオのイイ女。不幸な少女。…
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部、
島ごとひっくるめ、入り乱れての大狂劇。
サァ、皆サン拍手(コール)ノ用意ヲ。
Posted by ブクログ
上巻と併せての感想として、レトリックとミスリードの巧さは近年の作家では群を抜いていると思える。キャラクター小説の王道は守りつつ、なかなか面白いネタや興味を惹くテーマを束にして撃ってくるあたりも流石。