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Posted by ブクログ
すっきりとして、静かで、優しい文章。
本にしてくれたからこそわかる、自閉症の彼の世界。心を動かされた。
解説より
佐々木俊尚さん、東田さんの文章を引用しながら〈時間の感覚がない〉→中世くらいまでは春夏秋冬がぐるぐる回っているだけだったなど、源田の価値観が「正しい」ではないことを伝え世界観の多様化について触れていた。
Posted by ブクログ
この本は単に「自閉症」という障害について解説した本ではない。あくまで自閉症の一人である「東田直樹」さんという一個人の観ている世界を知るものである。そしてその世界を知ることで、世界の多種多様性に改めて気付かされる、そんな本だと感じる。
勿論、自閉症という障害自体の理解にも繋がる作品でもある。
自閉症というと、言語でのコミュニケーションが困難が故にその言動がなかなか理解されにくいところがあると思う。しかし本書を読むと、言語コミュニケーションが困難であるからこそ、実はとても色々なことを自身の中で考えているのではないかと感じた。
そして何より本書を読み、東田さんの観たり感じている世界観の豊かさに心がときめき、とても素敵だと感じた。自分に関心があるものにまっすぐであるからこその言動、思考だということを知り、その純粋さにも何だか癒され、安心感を感じられるような作品であった。
多種多様性や自分を受け止めることにも繋がるこの作品が、より多くの人の目に届けばいいなと心から思った。