あらすじ
勤め先の植物園がお休みの朝、花咲家のお父さん草太郎(そうたろう)は少年時代を思い起こしていた。自分には植物の声が聞こえる。その「秘密」を抱え「普通」の友人たちとは距離をおいてきた日々。なのにその不思議な転校生には心を開いた……。月夜に少女の姿の死神を見た次女のりら子、日本狼を探そうとする末っ子の桂(けい)、見事な琉球朝顔を咲かせる家を訪ねる祖父木太郎(もくたろう)。家族それぞれの休日が永遠に心に芽吹く。
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Posted by ブクログ
花咲家シリーズ第2弾。
【魔法のコイン】
素敵な紳士の草太郎パパの少年時代のお話。
転校生の星野聖也くんとの友情は、見ていて胸が熱くなりました。
私も「あんな子がいたな、こんな子がいたな」と思い浮かべながら読みました。
子どもの頃にできた友達は特別なもので、たとえ離れてしまっても忘れることができませんよね。
【時の草原】
末っ子の桂くんが、クラスの友達と日本狼を探しに出かけるお話。
前作から比べると…桂くんが自分の意見をしっかり言えるようになったり、行動ができるようになったりしています。
大人になったな~!!(涙)
【死神少女】
次女・りら子ちゃんと、蝙蝠の翼を持つ不思議な少女のお話。
さすが村山早紀ワールド…!!死神でさえ優しい…!!
普段勝気で理論的なりら子ちゃんが、素直に自分の弱さを見せられるようになってきて、桂くんと別の意味で大人になったなと感じました。
みんな、成長していく…!
【金の瞳と王子様】
白猫の小雪ちゃんと、その「王子様」桂くんのお話。
ちょっとゾクリときました…。
でも、猫が守ってくれているという感じは普段から感じているので、とても親近感のあるお話でした。
【朝顔屋敷】
木太郎おじいちゃんと、オーシャンブルーが綺麗に咲く屋敷のお話。
この話が一番好きです。
切なくて、悲しくて、でも心が温かくなる不思議な読後感。
物語に出てくる「寒ざらし」が分からなかったので調べたら、島原の名物なのですね。
フルーツ寒天と白玉あんみつを足して2で割ったようなスイーツ。とても美味しそうでした。
【エピローグ】
長女・茉莉亜さんと、長い間生きてきた魔術師(兼錬金術師兼学者)のおじいさんのお話。
この話だけ季節がハロウィンで、ファンタジー要素が強くなっています。
でも美しいですね…異国情緒を感じる港町にぴったりなお話です。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
勤め先の植物園がお休みの朝、花咲家のお父さん草太郎は自らの少年時代を思い起こしていました。自分の耳には植物の声が聞こえる。その「秘密」を抱え周囲の「普通」の友人たちとは距離をおいてきた日々。なのにその不思議な転校生には心を開いた…。月夜に少女の姿の死神を見た次女のりら子、日本狼を夢見、探そうとする末っ子の桂、見事な琉球朝顔を咲かせる家を訪う祖父木太郎。家族それぞれの休日が永遠に心に芽吹く、シリーズ第二弾!!
【感想】
少し切なさの混じったお話があった。でも、心温まるお話もあって良かった。
Posted by ブクログ
おおっと新刊でてたのねーっと早速買い。
今回はお父さんカバーでグリーン基調。
家族それぞれの不思議な体験のお話。
まあ、彼ら自身が不思議そのものだけれど・・・。
一巻で感じた文章の口調への違和感は今回は全くなく、
そーゆー作品なのだ、とゆー認識が自分の中で既になされている模様。
転校生は異世界の王子様、かあ。
いやあ、不思議は不思議でも、そこまでいくとは
おもってもみなかったので、いい意味での驚き。
つかの間の再会が素敵でした。
このお話がイチバン好きかな。
人形のおはなしはちとオソロシかったですが、
王子様を守る猫、かあ。そーいや前回も猫の話があったはず。やっぱ不思議なおはなしに猫はお似合いですなー。
Posted by ブクログ
花咲木太郎
風早商店街にある花屋「千草苑」の主人。若き日にプランツハンターとして世界中を旅した。
花咲草太郎
木太郎の息子。学者にして歴史ある風早植物園の広報部長。
茉莉亜
草太郎の長女。街で評判の美人。花屋に併設されたカフェ千草で美味しいお茶や手作りお菓子を出している。花屋の中に新しくできた、地元のFMラジオ局のサテライトスタジオで、週に二日夕方のパーソナリティとしても活躍している。
りら子
草太郎の次女。理系の高校生。黙っていればかわいいのに多少がさつで素っ気なく、いつも強気だけど実は人一倍傷つきやすく、優しい少女。
桂
草太郎の末っ子。本と猫が大好きで、心優しい小学生の男の子。少しばかり泣き虫で、繊細で弱虫、けれど芯が強い少年。
星野聖也
草太郎の小学六年生の頃の転校生。
翼
桂の友達。
秋生
桂の友達。
佐藤リリカ
桂の友達。
銀色のつなぎのような服を着たお兄さん
しーさん
大きな鎌を手にした死神の女の子
小雪
猫。
内藤
洋裁屋。
亜矢
内藤の孫。
有城
漫画家。茉莉亜とラジオ番組を担当している。
黒い服に黒い靴、黒いつばのない帽子の男性。
学者。
優音
茉莉亜たちの母。
マリア
学者の娘。
ガーゴイル
Posted by ブクログ
シリーズものなのです
前回の『花咲家の人々』はどうだったっけ?と
自分のブログ記事を検索してみたら、
面白いけど、きれいすぎるかなっとも思ってしまう
さらっとした、さわやかなお話でした
と…
今回も同じ感想かな
現代版おとぎ話のような感じでした