あらすじ
●小説は楽しめても、ビジネス書を楽しめないのはなぜか?
●読まされている読書では「もったいない」
●対話を意識すると、読書は変わる
●基本は「賞賛」「ツッコミ」「共感」
●どんな「感情」をメモすればいいか?
●人に伝える「アウトプット」が一冊の理解を深める
●自分よりレベルが上の読者の着眼点を盗んでみよう
人気ブックナビゲーターが教える、ビジネス書を10倍楽しく読む技術!
「話題となったビジネス書を買ったはいいが、本棚の肥やしになっている」
「『どのビジネス書も、言っていることは同じ』と考えてしまう」
「読んでも、結局身につかない気がする」……
そんなふうに、ビジネス書にネガティブなイメージを持っている人は少なくないようです。
そうした“ビジネス書疲れ”が起こるのは、速読や多読にこだわっているうちに、「学ぶ楽しみ」を忘れ、与えられた情報を受け取るばかりの「受け身型」読書になってしまっているからではないでしょうか。
“ビジネス書疲れ”から抜け出て、「学ぶ楽しみ」を取り戻すにはどうすればいいか。そこで著者が提唱する読書法が「エモーショナル・リーディング」です。
エモーショナル・リーディングのポイントは、著者と「対話」するように読むこと、そこで芽生えた疑問や好奇心といった「感情」をアウトプットすること。そうして「対話」と「感情」を意識すれば、受け身一方の読書ではなく、本から受けた刺激によって自ら考える、能動的な読書ができるようになります。
この読書法は、以下の3ステップから成り立っています。
(1)対話読書
(2)エモーション・メモ
(3)エモーショナル・アウトプット
エモーショナル・リーディングをマスターして、一生困らない本の読み方を身につけましょう!
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Posted by ブクログ
「新刊ラジオ」のパーソナリティ、矢島さんが出版した本。
読書術の本は多々あれど、「ビジネス書」に重きを置いて書かれた本は珍しいのではないだろうか。
本に倣って、この本をひと言で表すなら「本を読む楽しさを倍増させてくれる本」。
(「能動的に本を読む方法」と言ってもいいけれど、それだとちょっと堅苦しい気がする)
多分に個人的な理解を混ぜてまとめると、
・本を読んだときに感じる「なるほど」「それは知らなかった!」「それって本当?」「この人凄い!」といった感情をメモとして残す。
・それにより読んでる「自分」を明確にできるし、記憶と感情は強く結びついているから後になっても思い出しやすい。
・アウトプットするときも、自分の感情の通りにメモが残っているからすんなりアウトプットできるし、楽しい。”
といったところ。
印象に残った箇所は
(1)対話読書をやりやすくするために、著者のビジュアルをイメージする
→目から鱗。確かにこれによって本の吸収度合い・読み易さが変わりそう。
(2)付箋もマーカーもそのとき「何か」を感じたという目印にはなるかもしれませんが、その何かは時間とともに忘れてしまいます。それなら、よりその「何か」をはっきり書き残すメモの方が自分自身のためになる。
→耳が痛い。マーカーを引いたっきりで後で読み返して「なんで引いたんだっけ?」と思うことが多々あるので、今後はちゃんとメモを残そうと思う。