あらすじ
「戦略コンサル本はもういい」と思っているあなたに。
本書の方法論を初めて実践した人は、その威力に驚くだろう。
――慎泰俊(『外資系金融のExcel作成術』著者・起業家)
アイデア出し、ソリューションへの仕上げ方からプレゼン術まで――
アップル、マイクロソフト、ディズニーが絶大の信頼を寄せ、
IDEOと肩を並べる世界級デザインファーム「frog」の
「常識を破る」ノウハウが詰まった一冊!
★「デザインコンサルティング」とは……?
「デザイン思考」をベースに新規製品・サービスの開発や組織改革などのコンサルティングを行うサービス。「戦略コンサルティングの次のスキル」として、ビジネススクールのコースが次々と開設されるなど、注目を集めています。本書は、著者がfrog時代に開発した研修プログラムをベースに、アイデア発想法、ソリューションの作り方、プレゼン術まで具体的なノウハウをまとめた実践書です。
[目次]
イントロダクション――デザインコンサルタントは何を考えているのか
◆第1部 仮説、チャンス、アイデア
第1章 破壊的仮説を立てる――正解するために、まずは間違える
第2章 破壊的チャンスを見つける――いちばん目につかない場所を探る
第3章 破壊的アイデアを生み出す――想像もつかないアイデアには競争相手もつかない
◆第2部 ソリューションとプレゼン
第4章 破壊的ソリューションを仕上げる――「新しさのための新しさ」は無駄
第5章 破壊的プレゼンで売り込む――聴衆の心をつかむストーリーの作り方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アイデアを出す。他社んいアイデアを出させる。それが仕事の人なら必携本である。顧問やコンサルタントをする人ならなおさら。
この手の本は出される例が若干的外れだったり、少ない実例から無理やり出された独自理論などが展開されることが多い。そういう書籍にあうとちょっとげんなりしてします。
本書は「えっ!そうなの!」と驚く事例、そしてそれを理論に結びつけメソッド化。非常にクレバーな書籍である。とんでもない良書である。
本書自体がまとめがまとめられている。大事なものばかり。密度が濃い。冗長もない。まさに必携本である。
Posted by ブクログ
原書のタイトルは「Disrupt」(破壊)。
破壊的思考は、常識を打ち破るもの(従来の改善とは全く異なったレベルで)。
ペインポイントではなくリトルミスマッチを起点にするところがポイント。
ストレスを感じているところに「すき間」を見つけ、すき間を埋めることから破壊的なソリューションを導き出す。
問題(理想と現実との差)を起点としないので、生み出されたソリューションは、問題を解決するものではない(実はなくても困らない)ことも非常に興味深い。
問題解決だけがソリューションではない(売れるアイデアはもっと他にもある)ということに気づかせてくれる。
9分間プレゼンも非常に面白そう。ワークショップに使ってみたい。
Posted by ブクログ
イノベーションを起こすには常識を疑い、「もし・・・なら?」を考え続けることが必要。また、製品やサービスの断片、利点をどう混ぜ合わせるかによって破壊的アイデアは生まれる。さらに、そのアイデアにどんな名前を付け、どんなプレゼンをするかによって、イノベーションを起こすことができるかは大きく左右される。
Posted by ブクログ
アイデア出しから仕上げ方からプレゼン術まで、frogのノウハウをまとめた本。キーワードは破壊的なアイデアとソリューション。商品の仕様を変えるといった既存のモデルの焼き回しでは戦えず、淘汰される。イノベーションの議論に近いものだと思うが、全く新しいアイデア、ビジネスモデルをどのようにして生み出すかということを、オリジナルな手法を持って解説している。
まず、確りした世界の潮流、業界の流れや置かれた状況、個別の状況まで理解しているという前提で、破壊的な仮説を立てることから始まる。こんな事あり得ないというアイデアの中で大切な切り口が生まれる。その次に、破壊的なチャンスがあるのかどうか、具体例では3つの不揃いな靴下を売れないか?といった事だ。「実は、そこにチャンスがある」という直感と分析を持つということ。そして、想像もつかないアイデアを形にする。ということは、競合も思いもついていないことでもある。これが競争優位だ。
しかし、こうしたプロセスを阻む3つの要素がある。チームや個人が圧倒され、方向性を見失い、目的に集中できないこと(ブレストしてその量に圧倒されるだけ)。未だに個別の商品・サービス・情報毎に世界を分断していること。ほとんどのアイデアが雑談で明文化されていないことである。
アイデアには、名前を付けて、説明できる(ラベル、ユーザー、利点、方法)ようにする。
あとは、プレゼン。映画「ラスト・リミッツ」の中で、7時58分に集合させられたランナーたちに、コーチは「なぜ7時58分に集合させられたのか不思議に思うだろう。すると全員がその理由が知りたくて7時58分に集まるからだ。」というセリフがある。9分という時間が退屈するまでの限界時間。10秒で掴み、9分以内に終わらせる必要がある。スライドの作りまで解説(そこまではいらないかと思ったけど)。