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Posted by ブクログ
書簡形式の小説はおそらく人生で4回目。手紙を振り返る形で物語を進めていくこの形式は、初めて見た時、革命的だと感じたのを覚えている。
パミラの主人は、前半は近年稀に見るGOMI男で、自分からパミラに言い寄ったのに、拒否されると散々馬鹿にして精神的苦痛を与えようとするのだが、後半は人が変わったように素敵な男になる。
一方で、物語の初めから終わりまで常にへりくだり、貞操を守り抜くこの美しいパミラは物語で周囲から好かれているだけでなく、読者からも愛される人物像として描かれている。まさに理想の女性である。
本書の副題が「あるいは淑徳の報い」とあるのは、読んでみると理解できる。