【感想・ネタバレ】人を殺してみたかった 17歳の体験殺人! 衝撃のルポルタージュのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生きつづけてほしい。彼には。

家族と一緒にいたくなかったんだろーなって、いいこでいなきゃいけない、自分に嫌気がさしたのかなって。他人を巻き込まないと、生きていけないけれど、彼をかりたてたものって、あるぺるがーとか精神の病の側面もあるとわたしもおもう。ぷらす、
寂しさや孤独慢性的な空虚感満たされないなにかが、彼をつつんでいったんだとおもう。

一線を越えてしまった彼に、そっち側にいくなよっていう、人がいたらって思う。
悔しくてたまらない。

なくなったひとは戻らないから。

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2017年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宮崎の女子高校生による同級生の殺害事件が気になり、著者の藤井誠二さんが出演しているのを聞いて、緊急復刊となった本書を購入した。
本書を読んで2つの事件の類似していると思ったのは
・人の命を特別視するがない。虫や動物と等しい。
・親が離婚している、いずれも母親が手放し、父親または父方の祖父母に育てられた。

著者によると少年の殺人犯の多くに、アスペルガー症候群と思われる傾向があることを示唆している。しかし、アスペルガーと断定することはなく、その点に関しては結論が出せないものとしている。アスペルガーが世の中に認知されるきっかけもこの事件だったようだ。

文庫版のあとがきで、宮台真司は本書が少年がアスペルガーとに該当するか疑問視しながら、新たな病理カテゴリーが生まれてきた背景として①精神科医は自らの保身のために新たなカテゴリーの症状を作り出そうとすること、②重工業化以降の社会が規範に適合しないものを病気として排除しようとすること、を挙げている。
また精神科医の高橋啓介はアスペルガーでも殺人を犯すものはまれであるため、それが殺人を犯す原因とは結びつけられない、としている。

意識や道徳といったものが理解できないというのも、人それぞれがもつ心身の長短の一つなのだろう。
意識や道徳こそ人間を人間たらしむものとして特別視されるものの、それは単なる思い込みや願望でしかなく、それを理解する部分が欠けている者がいても何ら不思議ではないのだろう。

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2014年10月07日

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