あらすじ
「世の中はすむと濁るの違いにて、刷毛に毛があり禿に毛が無し」。平安以来、歌詠みも、連歌作者も、俳諧の宗匠も、ことばの動き、その変わり身の様々な相を追求した。「回文」「早口ことば」「しゃれ」「地口」「なぞ」「解きと心」……。百花繚乱の言語遊戯を誇る日本語。ことばの可能性を極限まで発掘しようとする行為としてのことば遊びの歴史を辿る。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
色々な時代の色々なことばあそびを集めた本。
「外郎売」のようなおなじみのものから、もっと地方の小さな村レベルまで落としたことばあそびまで載っていた。個人的に「外郎売」がとても好きなので、あの辺りは興味深かった。つい口ずさみたくなる所が良い。
「八重襷」は見た目にも面白かったし、「無理問答」は素直に関心し通しだった。昔の人は今の人よりももっとことばに親しみを覚えているように感じた。「判じ物」「琴線和歌の糸」「八重襷」「無理問答」はこの本をきっかけにすこし掘り下げたことを調べるきっかけにもなった。
日本語が持つ言葉の妙をもう一度認識出来るよい本だった。