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Posted by ブクログ
大学で行なわれた妖怪学の講義の中、西洋妖怪についての講義と、公開講座の原稿をもとに書かれた1冊。
ヨーロッパの人々における”妖怪”。ムーミンから始まり、魔女、ドラキュラ、悪魔、聖痕等々、説明のつかないできごとを”妖怪”として解いていきます。
知らないことばかりで、とても興味深く一気読み。実際の講義を受けてみたくなるくらい、引きつけられる筆致でもありました。入門書的な感じ。
Posted by ブクログ
某大学で正規の講義科目として設けられている「妖怪学」、この本はその科目を担当している菊地教授が書かれています。
一般に「妖怪」と聞くと、日本由来のお化け(妖怪といえば「ゲゲゲの鬼太郎」。この中に出てくる「ぬりかべ」や「子なき爺」のような)だけを想像してしまいますが、この本では日本だけに限らず、吸血鬼や魔女、オオカミ男、それにあのムーミンなんかも出てきます。辞書的な定義を見ても、妖怪とは「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体。(goo辞書による)」とされていて、別に日本だけに限ったものではないようです。
絵本に映画、アニメに小説。ファンタジーにこうした妖怪・お化け・モンスターは付きものです。この本を読んで、「妖怪」というものについて+αの知識を得ておけば、ファンタジーがもっと楽しくなるかもしれません。
本自体は会話(あるいは講義)の内容をそのまま文章化した感じで、すらすらと読めてしまいます。