【感想・ネタバレ】えんじ色心中のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえ以外のイヤミス作品も読んでみようと思って買ってきた。
この作品のフリーライターのように、自分も気付いたら身動きできない状況に陥る可能性があるということは、普段から考えていたことなので、すごく親近感が沸き、どんどん読み進めることができた。

読み始めてからこの作品の評価が低め(☆2後半)なことに気づき、もしや色々な謎が作品中では解説されず、読者が考えろ系かと不安に思ったが、ちゃんと謎が解かれていたのでひと安心。

最後の解説の冒頭で、この作品は「イヤミス」とは違う的なことが書いてあり驚いた。確かに謎が解けてスッキリしている自分がいるので、イヤな読後感はあまりない(笑)
まあどちらにしても、私はこの作品は好きです。

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2018年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2005年に刊行された、真梨幸子作品の2作目。「イヤミス」という言葉も無い頃の作品で、「イヤミス」を期待するとちょっと地味な内容に思えます。
全編、ひたすら沈鬱な雰囲気が漂い、一応意外な結末は用意されていましたが、そこにはほとんどカタルシスが無いような感じです。
詠み終わり、この感じ、何かに似ている、と思い出したのは、2004年に日本で公開された韓国産ホラー映画『4人の食卓』を観終わった時の感じですね。ストーリーは全く違いますけど、両方とも終始陰鬱だし、過去の事柄の現在への関わり方とか、幽霊が出てくるけどそれが単なる脇役であるところとか、結構似ています。
この作品の中で、結構マニアックなホラー映画のタイトルが出てくることから考えると、作者の真梨幸子さん、かなりホラー映画に詳しそうです。ホラー映画好きということならば、『4人の食卓』が元のイメージとしてあったかもしれません。
それはともかく、非正規雇用で働く主人公の男性の、ホームレスとして生きるという逃げ場所も無い、という行き詰まり感の描写が、自分のように非正規雇用で働く身には読んでいて中々辛く、普通の「イヤミス」よりも、よっぽどイヤーな気分になれましたよ。

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2017年08月05日

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