感情タグBEST3
女はどうしてこうなんだろう
母親も元嫁も、どうして自分のことしか考えないんだろう。
自分の息子なのに、自分の夫なのに、勝手な自分の欲求を通すのか。
なんかイライラしますよ、小説の設定なのに。
でも、信じる人と出会えて、愛することを知り、幸せを掴みました。
よかった。
おじいちゃんの男前ぶりもいい
Posted by ブクログ
【※BL注意】
譲は、いつも訪れる神社の水汲み場で三条という男と出会った。
三条は同じ男から見ても男前で、「田舎」という他ない観光スポットでもない寂れた神社にどうしているのだろう? という都会的な格好をしていた。
人見知りな譲は、見慣れない男の登場に驚くが、三条は落ち着いた様子で譲の水汲みを「手伝いたい」と申し出てきた。
そして人見知りの譲には珍しくそのまま話し込んでしまい、三条が離婚を期に転職し、次の仕事が始まるまでの間に、譲の住む村に旅行に来ていることを知る。
とある出来事を理由に、母親との関係が悪化し、両親と離れ祖父の元で生活をしている譲に優しく接してくれた三条の瞳に、ついつい譲は滞在中のガイドを申し出てしまう。
翌日、差し出がましいことをしたかと、不安に感じる譲をよそに、「また明日」と言ってくれた三条に譲はどんどん惹かれていく。
けれど、三条はいずれいなくなってしまう人だし……と考えた譲は自分の気持ちに名前を付けないままそっと胸の内に閉まっておこうと思っていた。
ところが、そうやって三条と食事をした帰り道、譲を訪ねてきた譲の母親と鉢合わせしてしまい、あろうことか、三条を譲の恋人と勘違いして怒鳴りつけられてしまう。
実は、譲と母親の仲をダメにしてしまった決定打というのが、男とのキスの瞬間を見られた……というものだったのだ。
譲にとっては三条にだけは知られたくなかったその秘密を暴露されてしまったことによって動揺するが、翌日も三条が譲の家を訪ねてきてくれて――
という話でした。
田舎で出会った二人が、徐々に惹かれ合って、最後にはハッピーエンドなお話でした。
個人的には、これに追加で収録されていた「2」の方が好きでしたね。
無印はすべてが譲視点で書かれているのですが、「2」は三条視点で書かれた話。
三条の旅行が終わり、村で別れてからの久々の逢瀬。
そんな二人の話だったんですけど、最初の話は譲の弱さがものすごく出てて、そこを乗り越えた先に三条との幸せが待っていた……という話だったんですが、「2」は三条の弱さが全開で放出されてしまう話。
三条の背負っているものも、相当重いのですが、そんな三条を譲がぎゅっと抱きしめて、傷を癒そうとする話。
まあ、これは物語だから、こんなキレイに終わったのかもしれませんが、それでも、「許す」って大事なことだなあ……っていうのが、心底伝わってきて。
自分で自分を許すことが一番難しいんだってのが、すごくよくわかって。
痛いけど、でも、こうやって幸せになってくれればいいなあ……って思います。
それにしても、譲はこれからどうするんだろう?
素直に、村の公務員試験をもう一度受けるのか、三条の元へといくのか……。
いろんな人生の岐路を見てきてしまった年齢になってしまうと、譲の今後もちょっと気になりますね。
譲もいつまでも十代のままではいられないし、祖父もいつまでも生きているわけじゃない、年齢を重ねれば重ねるほど身動きもとりづらくなると思うんだけどなあ……と。
まあ、そのうち、我慢できなくなった三条が、「在宅ワーク」と称して村に押しかけてきそうかな? と思ったりもするのですが。