【感想・ネタバレ】シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱のレビュー

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Posted by ブクログ

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タイトルが秀逸です。女性ならではの目線ですが、犯行の仕方が微妙でした…それしちゃう!?みたいな…シャーリーのモリアーティとの関係や、ジョーの持ってる情報とは何か?まだ謎は残っているので次巻読むのが楽しみです。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性版シャーロックホームズ。ワトソンもレストレードも女性で舞台は現代のロンドン。ミステリというより設定がSFっぽくなってます。未解決な部分を残してるので、続きがあるといいな。

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2015年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 オリンピックに沸くロンドンが舞台の男女逆転シャーロック・ホームズ。シャーリーとジョーの初対面が聖バーソロミュー病院地下の死体安置所だったり、かなりぶっ飛んでいるものの、2012年のロンドン、という現実の舞台からそこまで乖離している感じはしませんでした。
 
 黒髪で白雪姫のような美貌、人工心臓、パラリンピックの代表選手にえらばれるほどの馬術の腕前、姉から大量に送られてくる高価なハイブランドの服を無頓着に着ている、などなど主人公のシャーリーをはじめ過剰なほど設定が盛られているんですが、そこが逆に面白かった。シャーリーの人工心臓っていう設定が、毎日薬を大量に服用しなければいけないということで原典の「薬漬け」という設定をクリアしていたり、医師であるジョーとフラットシェアをする動機を補強していたり、と「飾り」になってしまわずうまく機能していてすごいなと思いました。
 シャーリーの「僕には心がない」という台詞も、英語のHeartは「心」でも「心臓」でもあるので、本人は淡々と「心臓がない」という事実を述べているだけ、というふうに読めるところがうまい。
 ただ、乗馬に関してはちょっとやりすぎ感もおぼえた……人工心臓という肉体的に大きなハンディがあるので、立ち回りの場面なんかではトップ・アスリートという設定があったほうが説得力が増すと思うんですが、だがしかしオリンピックに補欠出場して金メダルとるレベルなら日常的に乗ってないとダメだろ……! とどうしても思ってしまった。
 でもたぶん、万能すぎる電脳家政婦のミセス・ハドソンのほうがツッコミどころは山のようにあるんだろうな……どうやってるのかシステムがまったく謎なままシャーリーの思考と同期している……

 シャーリーは「シャーリー・アンドロイド」と呼ばれたり、無機的な印象で描かれているのですが、瞳の色が「ネオンブルー」「スターウォーズのライトセーバーの色」というのが面白い。
 あとジョーがジュード・ロウを好きっていうのがかわいい。

「タンポンを使う人間ってバージンじゃない」かどうかはともかく、「彼女はなんの躊躇いも恥ずかし気もなくタンポンを使用できる女性達を蔑視してたんじゃないかなあ。ほんのちょっとの妬みもあったかも」「あの歳までバージンだともう一生男性とそういうことにはならないかもしれないって自分自身に嫌気がさすのもわかるんだよね……すごく」というジョーの推理はグッときました。
 今までは「存在しない」と抹殺されてきたそういう女性の孤独感を描いてくれてありがとう、というか。

 何はともあれ、電脳家政婦のミセス・ハドソンが毎朝起こしてくれて、221Bの階下のカフェ『赤毛組合』のマスターでもあるミスター・ハドソンがおいしそうなパンケーキとコーヒーを届けてくれる生活は相当羨ましく、読んでいるだけで楽しいです。やはり家事や育児など、社会が女ばかりに押しつけてくる仕事から解放されれば、女の子ふたりでもこんなにのびのび冒険できるんだ、とあらためて思いました。

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代版、女性版という設定を抜いても、
斬新で面白かったです。
ただ設定が設定なだけに、探偵小説としては弱いです。

作品刊行時はまだありませんでしたが、
昨年ごろHuluのオリジナルドラマで「ミス・シャーロック」という女性版ホームズとワトソンを描いた作品もあり、モチーフとしてのシャーロック・ホームズが人気であることがよくわかります。

この作品では設定が今までになく、SFチックであるのも新しく面白かったです。
ミス・ハドソンがあぁなっているとは……。
そしてやたらとパンケーキが食べたくなります。

事件の動機、凶器、それからタイトルまで、女性らしさが前面に出ている作品だなと思いました。
緋色の憂鬱とは言い得て妙です。

良いところで終わっているのできっと続編があるのかなぁと思うのですが、4年は経過しているようで何時ごろ出るのでしょうか。
出版されたら読んでみたいです。

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホームズやワトソンのみならず、主要登場人物が女性。
シャーリーの心臓の設定は、後でモリアーティーでなるほどと納得。
ジョーの仄めかしも気になるので、続編があるなら読みたい。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

白雪姫のような美貌のシャーリー・ホームズ。
人生の岐路に男がいる、ハーレクイン作家のジョー・ワトソン。
子持ちバツイチの女刑事、グロリア・レストレード。
現代を舞台に女性となったホームズたちが、連続殺人に挑む。

いきなり漫画が出てきてびっくり。
でも、内容もまんま漫画。
ホームズのパスティーシュは読んでみないと気が済まないけど。
彼方此方に散りばめられた原作の欠片は楽しい。
ただ、殺人方法がグロテスク、動機も犯人もエゲツないし、暗澹たる気持ちになる。
ワトソンの過去、ホームズと宿敵、チラチラと思わせぶりに出てくるところがもどかしい。
きっと続編が出るんだろうな。
表紙は素敵なのになあ。

解説のホームズ・パスティーシュたちが圧巻。
懐かしいものもあるけど、知らないものがたくさんー!

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2017年01月12日

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