【感想・ネタバレ】明日は、いずこの空の下のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

上橋さんの小説以外の本が出版されるようになり、創作のバックボーンや、細やかな感性をうかがい知ることができて、とても興味深く読みました。
簡潔な文章なのに、的を得た表現。すばらしいエピソードの繋げ方。
たとえば暗闇について書かれた「月の光に照らされて」は、リンドバークのことばからはじまります。こどもの頃体験した実家のある野尻湖の暗闇、「分かる」はなぜ分の字をつかうのか、たそがれのこと、そして、さいごにオーストラリアで見た圧倒的な日没。これだけのエピソードがたった8ページのなかで、なめらかに繋がっていくのです。
体験と、思いと、確かな知識が表現された、極上のエッセイだと思いました。
ご一緒に旅したとてもアクティヴなお母さま、表紙のために新たに絵を描いてくれたというお父さまも素敵です。

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2018年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文化人類学者と二足のわらじをはく上橋さんの
海外旅行のエッセイ。
小説や色々なエピソードのつなげ方が素晴らしいと思いました。
アクティヴなお母さまも素敵です。


実は上橋さんの小説を読んだことがないのです。
ファンタジーとか、あまり読まなくて…

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2015年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上橋先生のエッセイ。
期待以上に面白かった。

自分も十代の頃『指輪物語』を読んでどっぷりはまったクチだ。
辛い旅の中でレンバスや時々誰かの家で食べるご馳走、
そしてサムが作る料理がとても印象的なのだ。
頑固に鍋を持ち歩き、危険を顧みず火を熾して料理をしてきたサムが
遂に鍋を捨てる。彼の料理のことを、フロドが覚えていないという、それほど消耗している。
食べることが大好きなホビットが。
映画ではカットされているけれど、本当にこれは重要なシーンなのである。

上橋先生も、物語の中に出てくる食べ物を大事に丁寧に描かれている方だ。
羽海野チカ先生の漫画にも、食べ物はたくさん出てくるなと思い返した。

鎖帷子が着てしまえば思ったより軽い、というのは面白かった。
こうした経験を積むことでリアリティのある物語が紡がれていく。

表紙の絵は洋画家のお父さまが描かれたものと知って驚いた。
素敵なご一家だなと思う。

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2015年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上橋さんのエッセイなので、読みやすくて面白いです。
お母様との海外旅行の思い出が素敵です。ここまでの親孝行ができる娘さんってなかなかいないと思います。見習わねば!
表紙はお父様の絵で飾られ、家族の絆を感じられる一冊です。

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2017年09月17日

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