あらすじ
作品の魅力、そして作品を語ることの魅力を余すところなく伝える、英国ミステリの女王、アガサ・クリスティー全99作品評論集。読もう読もうとずっと思っていたのである。アガサ・クリスティーのことだ。 ミステリ評論家を名乗り、ミステリについて語ることでお金まで頂戴し、数千冊のミステリを読んできたというのに、クリスティーの作品をわずか七作品しか読んだことがなかったのである。――「はじめに」より抜粋
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
名探偵ポワロDVDを鑑賞しながら完全攻略を読み読み確認してるのがオツ。
アガサ・クリスティ全作品を丁寧に評論しているので初心者から熟読者まで楽しめますね。
評論集を読むとまた作品を読み返したくなりますね。
函入りなので作りも凝って大切にしないといけない本!
ぜひ〜
Posted by ブクログ
クリスティ大好きな私ですが、その良さを語るのはなかなか難しいんだよなーと思っていたところへ、思わぬ良書が!著者はむしろハードボイルド好きな方らしいですが、だからこそのその再評価がかなり腑に落ちてくる感。
書いてくれてありがとう!と言いたい一冊。
そう、ミス・マープルは正義と復讐の女神なのですよ皆さま!
Posted by ブクログ
数年前に「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にて著者のクリスティ読破&レビューの連載を毎回楽しみに読んでおりました。それが一冊にまとまってからは、クリスティの指南書として常に手元に置いてます。とはいえ、紹介された99作品中、まだ7作品しか読めてない。。。ライフワークとして少しずつ読んで行きたいと思います。
Posted by ブクログ
日本語で翻訳刊行されたアガサ・クリスティ作品99作の書評を収録。一つ一つの解説が丁寧ですし、スミ塗りや巻末ノートなど、ネタバレをしないための措置もしっかりされています。作品の美点だけではなく、霜月氏ならではの視点でばっさりと切り捨てているところも清々しくて好感が持てます。
また、シリーズごとの総括やマイベスト10が紹介されているので、評論として大変面白い一冊です。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞のW受賞も頷ける内容だと思います。
Posted by ブクログ
装丁が凝っていて、好きです。
完読、というわけではないんだけど、読んだ事ないのは斜め読みで。これはある程度目録的な扱いで見てもいいかなと思って、いままで読んだ感想。
面白かった。
自分と違うなぁと思ったり、同じだなぁと思ったり。
私、意外にクリスティー読んでた。
以下、それぞれ。
ポアロものは、五匹の子豚読んで以降、あまりピンと来なくなってあまり読まなくなってしまった経験があったのだけど、そうか、傑作に含まれるから、それ以降が色あせてしまってのかもしれない、また読んでみようかなと思った。
一作目から。
トミー&タペンスのシリーズ好きだから、概ね好意的で嬉しい。
タペンスのキャラいいですよね、キャラ。
短編には辛口だけど、このごっこ遊び感と他の探偵真似てるのに結局できてないとこと、同じ感じが繰り返される、というのもわりと私には楽しかったんだけどなー
あ、そういうの、コージーミステリっぽいのかもしれない。
著者の趣味ではなさそう。
そして、ミス・マープル好きになってくれてありがとう!みたいな。そう、カッコいいんだよー
けっこうピリッとしたおばあちゃんなんだよね。
わたしは"無駄な会話"(ブルシット)が上手な作家が好きなんだよな、だからクリスティー好きなんだなと、改めて思った。
ノンシリーズや戯曲、ミステリ以外などは、なかなか読んでないなぁ。
あと、演劇であるっていうのも、そうか、だから好きなのかも。みたいな。
トリックそのものがすごいわけではなくて、そこに至るまでの物語がすごい的なクリスティー像は、私にもあったなぁ。うん。