【感想・ネタバレ】笑いあり、しみじみあり シルバー川柳のレビュー

みやぎシルバーネット / 河出書房新社編集部

仙台圏の高齢者向け月刊フリーペーパーで16年。地元シニアから毎月一八〇通あまりの熱い投稿が今も集まり続ける『みやぎシルバーネット』の大人気連載「シルバー川柳」。孫、物忘れ、家族、病院通い、茶飲み友達、そして恋心…。クスっと笑って時にしみじみ。シルバーの日々の暮らしの断片を、素朴に詠んだ傑作選。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「万歩計　小股に歩き　数を増し」
十七文字に思いを込める。
日本語の豊かさ、日本人の機知やセンス、楽しむ精神を感じられるので、川柳は好き。
新聞のコーナーに投稿された中から選ばれた秀逸な作品。
クスッとしてしまうもの、しんみりするもの、様々。
軽く読めるものが欲しい時にちょうどよい一冊。

[ブクログ · ★★★☆☆]

混浴ね　勇んで宿へ　足湯のみ

順調に　老化してると　医者笑う

世界中　言葉違えど　ありがとう

負けないさ　桜も咲いたし　知恵もある

[ブクログ · ★★★☆☆]

私もそろそろシルバー世代に入るのであろうか。気になる作品は、「試験下手介護認定またこける」（私の母親もそうなのです。他人には気丈に振る舞い、身内には甘える。でも、親には優しくしないとね。）、「顔にシワ心にシワは作らない」（こうありたいものです。せめて心だけでも。）、「時々は一人に飽きてバスに乗る」（どきっとします。だれも居ない家に帰るのが嫌になり、このままバスに乗って見知らぬ土地を彷徨ってしまいそうな予感が。）