【感想・ネタバレ】モラル・ハラスメントの心理構造のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

モラハラについての本ではあるが、一般的にモラハラといってイメージされるタイプのものではなく、美徳や正義、同情といったものを出してきて相手を支配するというタイプのモラハラについて書かれた本である。
本書にもあるが、モラハラをする加害者は、美徳などで上手く相手に対する攻撃を隠しているので気づきにくい。しかし、本書を読んでいると、ほとんどの人はここで書かれているモラハラにどのような形であれ遭遇しているのではないだろうか。そして、あーこういうこと言う人いるわーと絶対に思う。その時感じた不快感について、本書がその不快感や嫌悪感の理屈を教えてくれているので、自分が感じた感情はそういうことだったのかと納得することができる。
本書は、多くの例えを出して解説してくれているので、非情にイメージしやすく分かりやすい。
心理学の知識がない人でも、全く問題なく読める。
本書を読み終えた後には、周囲の人間に対する見方や評価が変化するかもしれない。

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2017年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(なぜ、分かりにくい人間関係なのか?)……愛を強調することで相手を束縛しようとしている場合には、分かりにくい人間関係になる。ピストルを突きつけて脅すのは分かりやすい人間関係であるが、「私に死ねというのね」という脅しは分かりにくい人間関係である。
(見せかけの愛は恐ろしいとは?)……「あなたさえ幸せならお母さんはそれでいいの」これは表面的には愛情の言葉であるが、隠された内容は束縛の言葉である。相手を支配するための好日として「愛」を言っているだけである。相手を奴隷にするための言葉である。それよりさらに困ったことは、その口実が無意識であるということである。
(他人の不幸を喜ぶ人?)……他人の不幸が嬉しいという人は、エネルギーがない隣の貧乏を見ているうちに働いたほうがよい。しかし、エネルギーのない人は、額に汗して働かない。働く気力がない。他人の不幸が楽しいという人はそうした働くエネルギーがない。もっと一般化すれば、神経症と言われる人は生産的エネルギーがない。
(モラハラはなぜ分かりにくいの?)……現実の世の中でもっとも恐ろしいのは素のままの悪ではない「善の仮面」を被った悪である。真面目な人が、時にものすごい憎しみの人であるということが理解されていない。真面目と誠実さは違う。。今の世界では真面目な人と誠意のある人が違うという基本的なことが理解されていない。

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2014年11月13日

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