【感想・ネタバレ】狼と狐の夜のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

高遠さん初のヤクザものだそうです。でも主役はヤクザじゃないよ。
新橋の片隅でしがない鉄板焼き屋を営む桐島は、元全日本チャンピオンのプロボクサー。諸事情あって、今はヤクザの飴屋に借金返済しながら、ぼそぼそと日銭を稼いでいる。
その腕っぷしを見込んでか、飴屋は時折厄介な仕事を持ち掛けてくる。ヤクザ絡みなんてタチが悪いと思いつつ、一向に減らない借金をかたに報酬をちらつかされれば否が応でも引き受けるしかない。例えそれがロクでもない仕事だとわかっていても。
ある日、飴屋が依頼してきたのは、結婚式を間近に控えた男をストーカー女から24時間態勢で警護すること。500万円という報酬に不穏なものを感じながらも引き受けた桐島の前に現れた警護対象者は、果たして一年前にヤクザにボコられて倒れていたところを匿ってやった青年だった。
手負いの獣みたいに警戒心を解こうせず、素性はおろか、本当の名前さえ語ろうとしない。けれども徐々に自分との生活に馴染んでいくのを目にして、野良猫が手ずから餌を食べた時のようなこそばゆさを感じる。元来面倒見のいい桐島はこのまま背負っているモノもろとも引き受けても構わないと考え始めた矢先、ヤクザに居所を知られ、桐島にも害が及ぶと考えた青年は忽然と姿を消してしまったのだ。零という名前だけ残して。
この再会は仕組まれたものだったのか、困惑する桐島に
不敵な笑みを浮かべる零。ふたりの濃密な5日間が始まる。
高遠さんは、ホントこういう話うまいな~と思う。謎が謎を呼ぶような、疾走感のある展開。
登場キャラもそれぞれ立っていて、元妻も、ヤクザの飴屋もいい味出してる。何より桐島が、男気があって、いい男なのでつ。
零がついつい引き寄せられちゃうのも納得。
零もまた“ツンデレ”って言うの?“クーデレ”って言うの?こう、デレた時がもうたまらん。
明確なHappy Endではないけれど、気持ちのいい終わり方。ヨネダさんのカバー絵はまさに象徴的だった。
でも零の正体は最後までわからずじまいだ本名すらも…。
高遠さんはまた機会があれば続きを書きたいとおっしゃっているので、次回は零の過去とふたりの仲をもっとがっつりと。
とはいえ、『世界の果てで待っていて』の続きを先にお願いします。(切望)

0
2013年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定やキャラクターがみんな好みなのになぜか萌えきれなかった。
零の正体が早く知りたい!と思ってたのに結局あやふやで終わってしまったからかな。
最初から続編の話があるならまだ良いとして読者の希望が多ければ・・・なんてあやふやな状態であの終わらせ方にしたのならうーん、と首を傾げてしまいます。

ぜひ続きが読みたいです。

0
2013年08月21日

「BL小説」ランキング