【感想・ネタバレ】A―A’のレビュー

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1981年〜1984年の連作

元は人工交配種である一角獣種は表情とか言葉で感情を表すことが豊かに出来ないので周りに理解され難い。でも勿論様々な感情を内面に持ち合わせている。悩んだりはしないみたいだけど。
A-A’は切ないけど救いがある恋のお話、4/4カトルカースは初恋の悲しいお話、続くX+Yは主人公のESPのモリが4年後一角獣種のタクトに新しい恋をするお話。特にX+Yが大好きで繰り返し読んでました。タクトのように男の子でもなく、女の子でもない、性が不安定だったり未分化だったりする設定は萩尾先生の作品に多く使われていますよね。萩尾先生のSF大好き、先生天才すぎる。この後マージナルに続く、です!

#切ない #感動する #深い

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2021年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユニコーンに関する連作。表題作は特に素晴らしい。

@@@@@

202109再読。
■A-A’ 46p
不思議なタイトルだが、クローンのこと。
アデラド・リーという一角獣種の少女が、なんというかクーデレ。

■4/4 カトルカース 50p
モリという少年がトリルという一角獣種の少女と会って。
表題作は独立しているが、本作は表題作を引き継いだ上、次に繋げていく、転機。
孤独の共鳴。人形じゃないという。

■X+Y〈前編〉 50p
■X+Y〈後編〉 50p
序盤は現れないが、モリが現れて視点が固定されるので、あー「カトルカース」の続編なんだんと判る仕組み。
性転換というギミックは「11人いる!」のフロルっぽいが、そもそもSFと性選択は親和性が高いのかも。
アデラド……トリル……タクトという一角獣種「不思議ちゃん」の系列。

■ユニコーンの夢 31p
寓話的な話だが、やはり一角獣が題材に。
「A-A'」から「X+Y」は1981-1984の作品であるのに対し、本作は1974年。
見比べることで明らかに絵柄は変わっているが、他に気づいたのはモノローグ。
70年代はモノローグ多め、80年代はここぞという決め場面にモノローグを限定して使っている、と。

■6月の声 31p
1972年。
「わたしは六月に行くのだから…」

■きみは美しい瞳 40p
1985年。
本全体の構成として、80年代が70年代をサンドイッチし、3分の2は一角獣種がモチーフになり、全体として宇宙SFということになるが、本作はやはり異色(「モザイク・ラセン」収録で読んだときと同じく)。
あるいは「夢鳥」の人形性・とらえどころのなさが、一角獣種と通じるものがあるんだろうか。

◇エッセイ―季節を描くこと:浦沢直樹(漫画家)

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2021年09月22日

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