【感想・ネタバレ】「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのかのレビュー

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Posted by ブクログ

非常に面白かった。
学問的には厳密性に欠けるかもしれないが、
具体的な例が読み易く噛み砕いて書かれているので読みやすい。
逆に言えば『「期待」の科学』という題が固すぎるのかも。

PKを失敗した過去を持つサッカーチームはよりPKを失敗しやすいとか、
子供の頃食べた後吐いたと思い込まされても止まらないのがポテトチップスとか、
痛み止めがなくなったので患者に生理食塩水でだましたとか、
薬よりも手術の方がプラシーボ効果が出やすいとか、
視覚と触角が一致するとゴムの腕を自分の腕だと思うようになるとか。

個人的には、
1981年に行われた20年前を「今」として生活する実験で若返った実験が最も興味深かった。
この実験なら、是非参加してみたい。

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2015年04月25日

Posted by ブクログ

プラシーボ効果の話を中心に、人間の思い込みがいかに、色々なものに影響を与えるのかを知らせてくれる。インんグランドがPKに弱いこと、手術にさえもプラシーボ効果があること、検察が思い込んでしまえば簡単に無実の人を刑務所に送り込んでしまえることなど、いろいろな意味でびっくりする。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

とても面白く読めました。自分が見ている世界は、自身の脳が作り出している世界なんですね。プラシーボ効果も納得できます。米国なんか「手かざし」でも医療行為だから、要は自分が効くとおもえばいいんですよ。大変参考になりました。

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2016年05月16日

Posted by ブクログ

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「以前レビューを書いたはずなのに、消えていた」な…何を言っているかわからねーと思うが(ry

私たちの脳は、常に未来を見る癖がある。
これは生来の特性であり、性質を変えることは困難だ。
脳は常に先の出来事に対して何らかの予測=期待をし、私たちの行動は脳の期待に大きく影響を受けているのである。
そうした人間の脳における「期待」に焦点を当て、科学的に検証しようとする試みを綴ったのが本書だ。
プラシーボ効果、PKの呪い、ギャンブル中毒etc...あらゆる事象に脳の期待と無関係でない。
期待との共存の可能性を探る、脳科学新鋭の一冊。

本書の表紙に書かれている副題が「悪い予感はなぜ当たるのか」。
確かに、生きていく上で自分が抱いた予感は当たるような気がしてならないものです。
できるわけがないと思いながら取り組んだプロジェクトは頓挫し、なんとなく予感があって買ったくじが当選する、なんてよく聞く話ですね。

本書で紹介されている代表的な話は以下のとおり。
・イングランドサッカーチーム PK戦の呪縛
 PK戦で負け続けたチームが、PK戦を克服できない理由
・ギャンブル依存症の仕組みと治療
 賭け事に対する脳内の高揚感、依存症を治したいと願う気持ちの差によって効果に差が出る
・高いワインは本当においしい?
 「おいしい」と人に言われたワインは、最早なんの偏見もなく評価できない
・四肢切断患者の後遺症
 ないはずの脚が痛む不思議
・プラシーボ効果の嘘ホント
 効果がないはずなのに治療効果を生み出すプラシーボをプラスに捉えるかマイナスに捉えるか

どれも、人間の脳の構造によって引き起こされる事象であると結論付けられています。
特に、薬の効果の実証に用いられるプラシーボ(偽薬)に関する記述がおもしろかったです。
本来の目的は検証する薬の効果について真偽を確認することですが、「効果があると信じる」だけでケガや病気が治る可能性を示唆しているというプラスの面にも触れられています。
プラシーボを否定的な視点で見るくせがついていたため、非常に斬新な意見で興味深いと感じました。
心理学というよりは脳科学の分野といえるでしょう。
文体も決して難しくないので、読みやすい本ですよ。

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2015年10月18日

Posted by ブクログ

プラシーボ、記録の限界、PKの失敗、ギャンブルにおける脳の報酬系の活性化、ワインのテイスティング、周囲からの期待、幻肢など、気持ちがどれだけ体に影響を与えるか、逆に姿勢や態度など体がいかに気持ちに影響を与えるか。

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2015年04月15日

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