【感想・ネタバレ】陪審15号法廷のレビュー

あらすじ

日本でも陪審裁判が行われていた、昭和4年の京都。銀行頭取が殺害され、邸(やしき)に放火される事件が起きた。被告人である頭取の妻の愛人は、無実を主張。ところが、被告側の有力証人が、衆人環視(しゅうじんかんし)の法廷で射殺されてしまった! 廷内にピストルが持ち込まれた形跡はなく、発射音を聞いた者もいない。どんでん返しに次ぐどんでん返し――著者渾身(こんしん)の異色法廷ミステリー!

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Posted by ブクログ

久しぶりの和久峻三でした。
この本も、帯の「かつて、日本にも陪審制度があった!」に惹かれて読んだ作品。
最近陪審について結構興味を持って、本を読んでいるが、実はその仕組みなどのことはまったくわかっていない。
和久峻三は、もともと法律家で代表作の赤かぶ検事シリーズはかなりたくさん呼んだ記憶がある。
廷でのやり取りについては、自身の経験に基づくのだろうが、臨場感のある印象がある。
今回の陪審15号法廷も、戦前・昭和初期が舞台だが、事実を基にしているのかと思うほど、法廷シーンは臨場感があり、また当時の風習についても、さもありなんの感がある。
法廷で繰り広げられる、どんでん返しも、最後にまさかここに落ち着くかという、伊がない結末までの展開は、語り口調は古めかしくても、どんどん引き込まれていく。

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2012年09月24日

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