【感想・ネタバレ】シンデレラ伯爵家の靴箱館7 乙女は新たな靴を履くのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ7巻で完結巻。
前巻でレイとの話にも区切りが付き最終巻ではエデルとアラン2人がメインの話になっています。まさに最後に相応しい。最後とはいえ、やはり靴箱館ですので靴は登場しました。鉄の靴とラストのブライダルシューズでしょうか。鉄の靴はエデルがディセント家に相応しいかを見極めるために遣わされたステイシア城に眠っていた靴。この靴の秘められた魔力がコーディナル家のマリーとレオンに深く関わってくるというもの。魔術師の靴である鉄の靴を見つけ出し城で起きている事件の解決がエデルに与えられた最後の試練。そして一方のアランはディセント家の引き継ぎをするために父親アルヴァよりシンデレラ王妃の息子でありディセント家の始祖とも言えるドゥーガルドの書いた手記をもとに自身の考えを述べよ、と試練を言い渡される。離れ離れになりお互いに試練に取り組むエデルとアラン。そんな2人の未来は…。

苦難に苛まれ失敗しながらも新たに前を向き歩き始める女の子の成長を描いた本作。最終巻では主人公エデルがしっかりと前を見据えてアランと共に生きていこうとする姿勢が描かれていて最後まで楽しく読むことが出来ました。最後の最後までアランの珍名言が飛び出したのもこのシリーズらしいなと思ったり(笑)換毛期を迎えたり幸せな豚になったりと。アランが愛読していた恋愛指南書の著者との絡みなども楽しかったです。本編が終わった後にあとがきがあり、そしてエデルとアランのその後を描いた短編が入るという構成も良かったと思います。作者の方の次回作も楽しみにしています。

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2016年05月01日

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