【感想・ネタバレ】包丁さんのうわさ オウマガトキの儀式のレビュー

あらすじ

包丁さんは誰でも殺せる。だから憎いやつがいたら、殺してもらえる? 丁町の学校にひとつぐらいはある"包丁さん"のうわさ。だけれど肝心の"呼び出し方"はわからない。だから、ほんの軽い気持ちで、呼び出す儀式をしてしまった……。まさかそれがどうしようもない恐怖を引き起すことになるとは知らずに……。閉ざされた学園内で逃げ惑う生徒たち。果たして生きて還ることができるのか!? かわいくて残忍な“包丁さん”が巻き起こす学園パニックホラー! フリーホラーゲーム『包丁さんのうわさ』完全ノベライズ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

※原作プレイ済

ホラーゲームというと、やっぱり人の残虐性というか、人の汚い部分が見えてきますね。
誰が本当の化け物なのか。
こういうのってやっぱり大抵人間なんですよね。思考を持ったが故の犯罪者。人は誰しも化け物なんだと私は思います。憎しみがない人間なんていないでしょうしね。夢の中で殺したり、殺されたり、何を一体考えるかわかりませんね。

この世の中は、決してハッピーだけじゃない。アタリマエのことを再認識させられました。
そして、人間はやっぱり汚いんだなって思います。
信用、信頼。
そんなものは本当に曖昧で、真実じゃないって思います。
人間は自分が一番大事なんです。
誰かを救おうって人間はやっぱり少ない。だからこそ、そういう希望で最後包丁さんは待ってくれたんですね。
原作だとそこらへん、語られてなかったのでここはグッドですね。

この本を別名にするなら、『包丁さんの本音』ですかね。

というのを書くのは理由がありまして、包丁さんたちの心が原作と違いわかります。
まぁ原作は逃げる方をメインにしてるので仕方ないのですが……。
そういう意味でこの本は、包丁さんをほぼほぼメインにしているので、原作プレイした方が読むと補完的にいいですね。
『病気』、『命』。
最初に殺しを命じた人が憎いですね。
癒やしが、殺しになるってのが特に。
生まれたくて生まれたわけじゃないのに、そういうカミサマになった。

さて……この包丁さんのうわさに限っていえば、
主人公は美春たちですが、ヒロインは包丁さんですかね。補完的な内容的な意味で。
この物語はいわゆる都市伝説系の物語なのですが、こういう話は村や町などではたくさんありそうですね。
実際にこんな現象が起こるとは思えませんが。
まぁ一重にしようとも思いませんがね。
自分の手を汚さずに、人を殺す。都合が良すぎる話です。

遊び事のようなことで、呼び出されてヒトゴロシをさせられる。
怒るのも無理ないですし、憎しみを抱くのも仕方のない話です。

再び包丁さんの世界から彼女たちがあらわれないことを願いつつ、感想を終えます。

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2014年01月26日

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