【感想・ネタバレ】星の雨 月の下僕: 1のレビュー

喜久田ゆい

人材派遣会社t.m.job―そこは光の世界から拒絶され、そして闇にも混じれぬ異端の者たちが集う会社である。ソゾンはt.m.jobへの入会のため、ある狼男を勧誘する試験に挑む。頑なに心を閉ざしていた狼男だったが、ソゾンの言葉に徐々に心をひらいていく――…ついに狼男は入会を了承し、二人は晴れて会社の一員となった。仲間として共に働くこととなった二人だが、ソゾンの身体には二人の関係を揺るがす大きな秘密が――?「魔法使いの猫」の喜久田ゆいの最新単行本が満を持して登場!

[ブクログ · ★★★☆☆]

超能力者に人ならざる者、情報テロリストなど…「光の世界から拒絶された者、しかし闇にも混じれぬ者」に安住の地を探してくれるという人材斡旋会社を舞台にしたお話。
人外の力を秘めていそうなソゾンが、入会のために狼男を捕まえるお話と、世間を騒がす殺人鬼を探し出して捕まえるというお話がメイン。

絵は綺麗で好みだし、お話もいいなーと思うんです。が、舞台も設定も付いていけないところが多すぎて、今一つお話に入り込めませんでした。
「人材斡旋」だけど斡旋してない…とか、ＴＶやらＰＣらしきものがあるのに冷たい水も用意できない状況ってどんなだ？？とか。一番気になったのは真っ白い狼なのに、人間になると褐色肌になっちゃう狼男でした…
登場人物同士の会話のやりとりは可愛らしいので、あまり深く考えなければ楽しめるのかもしれません；

表紙カバー下に4コマ漫画が2本。ここにある「ボケ老人」って言葉にも引っかかっちゃうんですよ…