【感想・ネタバレ】三寸金蓮 １巻のレビュー

月森雅子

三寸金蓮とは、小さな小さな足を愛でた言葉。美意識の結晶であり、また富と地位への道を歩むための器でもあった……。

[ブクログ · ★★★★☆]

三寸金蓮、小さな足の女こそ当時の美女でした。
しかし、我々はどのくらい纏足をイメージできるでしょうか。他にも纏足に関する良書はありますが、イメージしやすいのは本書であります。

　纏足における性役割や女性差別を理解するのなら漫画なのでイメージしやすいのでおすすめです。同時に中国に関する文化、歴史や差別の本を併読するとなお理解がすすんでよし。

　漫画ではありますが絵がとてもグロい。残虐です。
子どもにはすすめられませんが、男性支配中心の美を追求するのはグロテスクだというのを学ばせる上ではよいでしょう。