【感想・ネタバレ】花かご便のレビュー

陸奥A子

小さな街の一角にあるお花屋さんには、今日も、さまざまな客がやってくる。嬉しく楽しいお花。悲しみに包まれたお花。1本1本に心を込めて、願いをこめて、大切にアレンジします。

[ブクログ · ★★★★★]

1976年頃から大ファンです。
最新作も、本当に素晴らしい。
当たり前の日常こそ、
愛しくて、すぐ消えてしまう。

今、この年齢になっても、
A子さんの、今の作品を手に取る事ができる
幸せといったら、何にも変えられないと思う。

[ブクログ · ★★★☆☆]

相変わらずのA子さまワールド全開。
綺麗で優しくてふんわりしている。
悪意や醜いものはどこにもない。もしあってもそれはほんのスパイス程度で、かすかな気配だけになっている。
赤ん坊用のビスケットのように柔らかくて、ちょっと物足りないくらいである。
出てくる人々はユートピアの住人のようだ。
こんな読み方をするようになったということは私が世俗の垢にまみれてしまったせいかなあと思うとちょっと寂しいものがある。
人生に疲れたときには、こんな浮世離れしたお話の世界を漂うのも一興かもしれない。