あらすじ
京の都に現れた天才的な舞い人の美少年、白火。彼の噂は京随一の看板役者、蒼馬の耳にも入り、移籍の話を持ちかけられる。しかし、白火は実は女の子。女であることを隠し、女人禁制の能舞台に立っていて――!?
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Posted by ブクログ
サカノ景子さんのきれいなイラストに惹かれて購入。
能のお話なので、能を知らないと分からない部分があります。成田美名子さんの「花よりも花の如く」を読んでると、ちょっと理解し易いかも。
(あれ?タイトルもよく似てるけど、能の話にこんなのがあるのかな?)
お話は戦国時代の京の都。男装して能の舞台に立つ白火と、すでに都の第一人者になっている蒼馬のお話ですが、なぜ白火が男装しているのか、ちょっと分かりませんでした。蛇紋も母が関係しているというのは、最初に分かりますが、母と父の描写がないので、何故蛇紋?って感じでした。
白火の才能に惹かれていたはずの蒼馬が、人間としても惹かれていき、男装している白火を男の子だと思って、悶々としていたり、女の子と分かった課程なんかはなかなか面白かったんですけど、なんかラブが低めで、舞台人としてお互い尊敬してるんだなっていう方が強かったのは残念。
最後の方は、一気に話が進んで、母が出て来たり、蒼馬の剣舞で魔を追い払ったりとしますが、もうちょっとラブが多かったら面白かったのになぁって思いました。
これは、1巻完結で、次はなくてもいいかな。